アジアでは神婚譚の一種として、
* 周王朝の先祖の后稷(こうしょく)<ref>『山海経』には、中国南部にある食物神・后稷の墓の周りには、穀物が自然に生じているとの記述がある。后稷は「農業の神」でもある。</ref>の母親は野原で巨人の足跡を踏んで妊娠した<ref>加地伸行、『孔子』 角川ソフィア文庫 2016年 ISBN 978-4-04-400045-5 p.38.</ref>。
* 西北にある華胥(かしょ)国の娘が雷沢(らいたく)の地で大きな足跡を踏み、その時に宿した子が伏羲であったとされる。五行では東方・春・木徳をつかさどる<ref name="中国">袁珂 著、鈴木博 訳『中国の神話伝説』上、青土社、1993年 116-124頁</ref>雷沢にあった大きな足跡は、何者によるものかは明確にされていないが、雷神または天帝のものではないかとの学説がある<ref>出石誠彦 『支那神話伝説の研究』 中央公論社 1943年 147-148頁</ref>。
というものがある。