シェ族にはヤオ族にも共通する[[槃瓠]]の犬祖伝説に因む始祖伝説があり、犬をトーテムとする信仰が見られる。犬に関する伝承や習俗、犬肉食に関するタブーなど、犬トーテムは民族文化の核となっている<ref name="Segawa">瀬川昌久、川口幸大・瀬川昌久(編)『現代中国の宗教:信仰と社会をめぐる民族誌』 昭和堂 2013年、ISBN 978-4-8122-1233-2 pp.238-241.</ref>。主要の苗字は雷、藍、鍾、盤である<ref>畲族:以蓝姓和雷姓为主,七八十万人,游耕民族_腾讯新闻, https://new.qq.com/omn/20201207/20201207A0IVR600.html, new.qq.com, 2023年1月10日, 2020/12/08</ref>。
年中行事として、[[チワン族]]と同じく[[3月3日 (旧暦)|旧暦3月3日]]を「三月三」(ソムギュエッソム)と称して祝う。「{{lang|zh|畲歌}}」(シェコー)と呼ばれる即興の歌を歌う。また、広東省のシェ族ではかつて「招兵」と呼ばれる大規模な[[道教]]儀礼が行われていたが、漢族との同化が進んだ1950年代を境に実施されなくなっている年中行事として、チワン族と同じく旧暦3月3日を「三月三」(ソムギュエッソム)と称して祝う。「畲歌」(シェコー)と呼ばれる即興の歌を歌う。また、広東省のシェ族ではかつて「招兵」と呼ばれる大規模な道教儀礼が行われていたが、漢族との同化が進んだ1950年代を境に実施されなくなっている<ref name="Segawa"/>。
女性は、伝統的は頭に「[[三把刀]]」と呼ばれる刀に似た形の金属片3枚を飾りとして身につけた。女性は、伝統的は頭に「三把刀」と呼ばれる刀に似た形の金属片3枚を飾りとして身につけた。
チワン族と同じく、棒状の[[杵|手杵]]と飼い葉桶のような形の[[臼]]を使って[[餅]]つきを行う伝統がある。また、餅つき歌や踊りがある。チワン族と同じく、棒状の手杵と飼い葉桶のような形の臼を使って餅つきを行う伝統がある。また、餅つき歌や踊りがある。
== 遺伝子 ==
シェ族は遺伝子[[Y染色体ハプログループ]]がO1aシェ族は遺伝子Y染色体ハプログループがO1a(M119)=10.5%、O1b1a1(PK4)=7.9%、O2a1b(IMS-JST002611)=10.5%、O2a2a*(M188)=2.6%、O2a2a1a2(M7)=50.0%、O2a2b1a1(M117)=15.8%、O2a2b1a2(F444)=2.6%で観察された。
== 関連項目 ==