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257 バイト追加 、 2024年11月15日 (金) 00:31
<blockquote>昔、一人の娘がいた。娘には婚約者がいたが、結婚前に婚約者は亡くなった。娘は婚約者の墓に行って、「あの世でも夫婦になりたい。婚約者と同じ墓に入りたい。」と言って泣いた。墓が割れたので、娘は中に飛び込んだ。娘が飛び込むと墓は元に戻って、ふちに娘の着ていた裳の裾がわずかに残った。付き添っていた召使いが裾をひっぱると、裾は細かく裂け、蝶になって飛んで行った。これが蝶の始まりだという<ref>韓国昔話集成 4、崔仁鶴他編、p72-75</ref>。</blockquote>
解説によると、これは中国で有名な「'''梁山伯と祝英台'''」という伝説の後半だということだ。男性が先に死に、女性がその後を追いかけて死ぬ。まるっきりメソポタミア神話の「'''エンリルとニンリル'''」そのままだ、と管理人には感じられる。同系統の話なので、ミャオ族の蛾王はエンリル的な死者だし、樹に閉じ込められて、子だけ産まされているメイパンリュウもニンリル的な死者なのだ。そもそもニンリルはエンリルが生き返るための子供を生むためだけに殺されてしまう気の毒な女神なのだ。ということは、「梁山伯と祝英台」も、メイパンリュウと蛾王の神話から派生したものと考えられる。それは「'''禹と塗山氏女'''」が民間伝承化し美化された物語だったのだ。」が民間伝承化し美化された物語だったのだ<ref>少し脱線するけれども、祝英台が「男装する」というのは、これも一種の'''「死」の暗喩'''だと考える。だって、女性が男装していたら「'''女としては死んでいるも同然'''」だから。</ref>。

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