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977 バイト追加 、 2022年3月5日 (土) 17:04
これらの点から、「死んだ男神(=黄泉の神)」が歴史的に登場するのは、羿神話の登場により男神が罰を受けて殺された、とされてからではないか、と思う。一方殺されずに、「陰茎を失う」のみで済んだ物語からは、インド神話のアルナのように両性具有的な「神」として神のまま残ったり、キュベレーに使える神官達のように「シャーマン」的な存在となったりして、文化的に枝分かれしていくように思う。インドには現在でも「ヒジュラー」と呼ばれる男性でも女性でもない第三の性として女神に使える半陰陽の人々が存在する。
{| class="wikitable"
!colspan="6"|殺された河伯(巨人神)の神話的分化
|-
|1-1
|陰茎を失う話
|神のまま半陰陽に
|アルナ(インド神話)、半分男(民話)等
|-
|1-2
|陰茎を失う話
|シャーマン(神官)に
|ヒジュラー(インド)、(意味としては)純潔が要求される僧侶等
|-
|2-1
|死ぬ話
|冥界の神に
|オシリス(エジプト神話)、ハーデース(ギリシア神話)等
|-
|2-2
|死ぬ話
|死体が植物の発生に作用する神
|后稷(中国神話)等
|-
|2-3
|死ぬ話
|死体(の一部)が植物に変化する神
|蚩尤(中国神話)、アドニース(ギリシア神話)等
|-
|2-4
|死ぬ話
|冥界神となった後、妻('''人身御供''')を求めて、植物(春)を生ませる神
|ハーデース(ギリシア神話)、ハイヌウェレ(インドネシア神話、特にマヨ祭)等
|}
=== まとめ ===

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