埼玉には「八」と書いて「は」と読む慣習がありそうなので、「八宮」と書いて、かつては「ハク」と読んだのではないか、と想像する。すなわち「八宮神社」とは「ハクジンジャ」ではないのだろうか。とすると、これは「天白」から「天」を取り除いたもの、と言えなくはないだろうか。近隣には「黒石神社」があるそうなので、「白」と「黒」と一対の概念なのではないか、と思う。これは、少なくとも、「八宮神社」に統一されて固定された「八柱」の神々がないことの理由にもなり得ると考える。「八」の文字は「ハク(白)」に通じる言葉であって、「八柱の神々」のことを指しているのではないのである。
また、「八弓」や「箭弓」も同様に「ハク」と読んだ可能性があるのではないかと思う。
== 私的考察 ==