以下、「[http://glassesmaiden.blog81.fc2.com/blog-entry-3479.html 八宮神社(小川町小川)]、神社ぐだぐだ参拝録、梁瀬氏、15-09-23」より抜粋である。
<blockquote>八宮神社は、現在、小川町に四社、嵐山町に四社、滑川町に一社と、比企郡に限って存在し、しかもほぼ鎌倉街道上道に沿って集中的に分布している。また、八宮神社の分布している地域の東側には淡洲神社、南側には黒石神社がいずれも集中的に分布している。郷土史家の大塚仲太郎が昭和五年に神社の分布は「和名抄」所載の郷名と関係があり淡洲神社の分布地は醎瀬郷、八宮神社の分布地は多笛郷に比定されるという説を、昭和十三年には八宮神社の分布は奈良梨から下小川に居住する千野氏や諏訪氏といった一族と関係があるという説を「埼玉史談」に発表している。「八宮」の文字は、現在どの神社でも「やみや」と読んでいるが、「風土記稿」にはすべて「ヤキウ」と振り仮名を付しているところから、元来は「やきゅう」と読んでいたことが推定される。このことは、福島東雄の「武蔵志」で、当社の社名が「八弓明神社」となっていることからも裏付けられ、寄居町鷹巣の矢弓神社や東松山市の箭弓稲荷神社との関連も考えられる。</blockquote>
埼玉には「八」と書いて「は」と読む慣習がありそうなので、「八宮」と書いて、かつては「ハク」と読んだのではないか、と想像する。すなわち「八宮神社」とは「ハクジンジャ」ではないのだろうか。とすると、これは「天白」から「天」を取り除いたもの、と言えなくはないだろうか。近隣には「黒石神社」があるそうなので、「白」と「黒」と一対の概念なのではないか、と思う。これは、少なくとも、「八宮神社」に統一されて固定された「八柱」の神々がないことの理由にもなり得ると考える。「八」の文字は「ハク(白)」に通じる言葉であって、「八柱の神々」のことを指しているのではないのである。
== 私的考察 ==