===指導者や神===
* 日本語のオオカミの語源は大神(おおかみ)とするように、日本では古くから狼信仰が存在している。『日本書紀』には狼のことを「かしこき神(貴神)にしてあらわざをこのむ」と記述されており、また『大和国風土記』(逸文)には「真神」として神格化されたことが語られている。山の神として山岳信仰とも結びついており、狼信仰の中心となった飯舘山津見神社や秩父三峯神社や武蔵御嶽神社の狛犬はオオカミである。
* [[エジプト神話]]には、狼の姿をした軍神エジプト神話には、狼の姿をした軍神[[ウプウアウト]]がおり、その名前は「道の開拓者」の意であり、戦場や[[冥界]]の水先案内人とされた。がおり、その名前は「道の開拓者」の意であり、戦場や冥界の水先案内人とされた。* [[アリストテレス]]の『[[動物誌 (アリストテレス)|動物誌]]』によると、[[ギリシア神話]]にてアリストテレスの『動物誌』によると、ギリシア神話にて[[アポローン]]と[[アルテミス]]の双子を産んだ[[レートー]]は牝狼であるとしている。* [[古代ローマ]]の建国神話では、双子の建国者である古代ローマの建国神話では、双子の建国者である[[ロムルス]]と[[レムス]]は{{ill2|雌狼|en|Sheは雌狼8She-wolf (Roman mythology)}} に育てられたとされる。牝狼の乳房を吸う双子を描いたローマ時代の像が[[カピトリーノ博物館]]に所蔵されている。)に育てられたとされる。牝狼の乳房を吸う双子を描いたローマ時代の像がカピトリーノ博物館に所蔵されている。* [[北アジア]]の[[テュルク系]][[遊牧国家]]・[[突厥]]の中核となった氏族の[[阿史那氏]]には、戦いで置き去りにされた子供と北アジアのテュルク系遊牧国家・突厥の中核となった氏族の阿史那氏には、戦いで置き去りにされた子供と[[アセナ]]という牝狼の間に誕生した子供たちが阿史那氏の祖先であるという神話伝承がある。狼は阿史那氏の[[トーテム]]であったほか、近代の[[トルコ|トルコ共和国]]でもトルコ民族の象徴として親しまれたりナショナリズムの象徴となったりしている。という牝狼の間に誕生した子供たちが阿史那氏の祖先であるという神話伝承がある。狼は阿史那氏のトーテムであったほか、近代のトルコ共和国でもトルコ民族の象徴として親しまれたりナショナリズムの象徴となったりしている。
* [[モンゴル人]]の祖は[[ボルテ・チノ]](モンゴル語で「灰色の狼」の意)と呼ばれる。
* [[ウェセックス王国]]の君主[[エゼルウルフ]]は「高貴なる狼」の意であり、民族的に繋がりがあるドイツ人の名前であるアドルフはエゼルウルフから来た語である。