ウシュニ

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ウシュニ(Ušḫuni、フルリ語で「銀」)はフルリ・ヒッタイト神話では、神々の敵であり、穀物神クマルビの息子である。

ウシュニは、クマルビと人間の女性との間の子である。まず、村の孤児たちを脅し、自分が片親であることを指摘される。そして、母親を脅し、クマルビが自分の父親、テシュブが自分の兄、イシュタル/シャウォシュカが自分の妹であることを告白させる。そこで、ウシュニは父を探しに出かけたが、見つからなかった。その後、神々を鞭で打ちのめし、自らも神々の王となることに成功する。彼は太陽神シュミゲ(Šimige)と月神クシュフ(Kušuḫ)を天から奪い、二人は彼に忠誠を誓う。最後に、イシュタル/シャウォシュカは、おそらく前1千年紀にウシュニの討伐に成功する。

キリスト教以前のグルジアの宗教の最高神であるアルマジは、ヒッタイトのアルマと深い関係があるという説がある。

私的解説[編集]

ウシュニはクマルビ(ヒッタイト神話の炎帝に相当する神)の息子とされ、おそらく中国神話と比較すると蚩尤あるいは饕餮に相当する神である。日月食を起こす神であると共に、日月の主人でもある。これはインド神話のヤマが、日月(2匹の犬神)の主人であることと一致するように思う。

参考文献[編集]

  • Wikipedia:Ušḫuni(ドイツ語Wikipedia)(最終閲覧日:22-10-24)
    • Volkert Haas: Die hethitische Literatur. Walter de Gruyter GmbH & Co. KG, Berlin 2006, Seiten 147 ff., ISBN 978-3-11-018877-6

関連項目[編集]

  • カスクー:ハッティ族の月神。
  • 饕餮:中国神話でウシュニに相当する神。
    • ヤマ:インド神話でウシュニに相当する神。