「セスランス」の版間の差分

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エトルリア神話において、火、鍛冶、金属加工等の職人の神はセスランス(Sethlans)という。語源学的に、同じ性質を持つギリシア神話の[[wikija:ヘーパイストス|ヘーパイストス]](Hephaestus)やローマ神話の[[wikija:ウゥルカーヌス|ウゥルカーヌス]](Vulcan)とは起源が異なると考えられる。セスランはエトルリア固有の神の一つである。エトルリア美術のセスランはハンマーや火ばさみといった鍛冶の道具と、[[wikipedia:Pileus (hat)|ピレウス帽]]あるいは円錐形の帽子を被っていることが特徴である。<ref>これはフェルトで作られた円錐形の帽子で、古代ギリシャでは旅行用の帽子として使用されたとのことである。また、古代ローマでは解放奴隷の被るものとされていた。これは現在のアルバニア人に固有の「シブタル帽」と同じもので、アルバニア等では現在も使用されているとのことである。セスランスの帽子は、ローマ神話の[[wikija:ウゥルカーヌス|ウゥルカーヌス]]にも取り入れられており、語源が異なってもこれらの鍛冶神の起源が近いことを示していると感じる。<br>
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エトルリア神話において、火、鍛冶、金属加工等の職人の神はセスランス(Sethlans)という。語源学的に、同じ性質を持つギリシア神話の[[wikija:ヘーパイストス|ヘーパイストス]](Hephaestus)やローマ神話の[[wikija:ウゥルカーヌス|ウゥルカーヌス]](Vulcan)とは起源が異なると考えられる。セスランスはエトルリア固有の神の一つである。エトルリア美術のセスランスはハンマーや火ばさみといった鍛冶の道具と、[[wikipedia:Pileus (hat)|ピレウス帽]]あるいは円錐形の帽子を被っていることが特徴である。<ref>これはフェルトで作られた円錐形の帽子で、古代ギリシャでは旅行用の帽子として使用されたとのことである。また、古代ローマでは解放奴隷の被るものとされていた。これは現在のアルバニア人に固有の「シブタル帽」と同じもので、アルバニア等では現在も使用されているとのことである。セスランスの帽子は、ローマ神話の[[wikija:ウゥルカーヌス|ウゥルカーヌス]]にも取り入れられており、語源が異なってもこれらの鍛冶神の起源が近いことを示していると感じる。<br>
 
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奇妙なことだが、彼の名前は[[wikipedia:Liver of Piacenza|ピアチェンツァの青銅製の肝臓]]<ref>これはピアチェンツァという土地で発見されたエトルリアの青銅製の羊の肝臓の模型であり、部分毎に区切られて神の名前が刻まれている。おそらく肝臓占いに利用したものであろう。</ref>上にはみられない。
 
奇妙なことだが、彼の名前は[[wikipedia:Liver of Piacenza|ピアチェンツァの青銅製の肝臓]]<ref>これはピアチェンツァという土地で発見されたエトルリアの青銅製の羊の肝臓の模型であり、部分毎に区切られて神の名前が刻まれている。おそらく肝臓占いに利用したものであろう。</ref>上にはみられない。
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== 関連項目 ==
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* [[ピレウス帽]]
  
 
== 参照 ==
 
== 参照 ==

2014年4月22日 (火) 19:11時点における版

帽子を被るウゥルカーヌス
ドイツ語版wikipedia:Vulcanus
ピアチェンツァの肝臓
Liver of Piacenza

エトルリア神話において、火、鍛冶、金属加工等の職人の神はセスランス(Sethlans)という。語源学的に、同じ性質を持つギリシア神話のヘーパイストス(Hephaestus)やローマ神話のウゥルカーヌス(Vulcan)とは起源が異なると考えられる。セスランスはエトルリア固有の神の一つである。エトルリア美術のセスランスはハンマーや火ばさみといった鍛冶の道具と、ピレウス帽あるいは円錐形の帽子を被っていることが特徴である。[1]

奇妙なことだが、彼の名前はピアチェンツァの青銅製の肝臓[2]上にはみられない。

関連項目

参照

  1. これはフェルトで作られた円錐形の帽子で、古代ギリシャでは旅行用の帽子として使用されたとのことである。また、古代ローマでは解放奴隷の被るものとされていた。これは現在のアルバニア人に固有の「シブタル帽」と同じもので、アルバニア等では現在も使用されているとのことである。セスランスの帽子は、ローマ神話のウゥルカーヌスにも取り入れられており、語源が異なってもこれらの鍛冶神の起源が近いことを示していると感じる。
  2. これはピアチェンツァという土地で発見されたエトルリアの青銅製の羊の肝臓の模型であり、部分毎に区切られて神の名前が刻まれている。おそらく肝臓占いに利用したものであろう。

外部リンク

Wikipedia

Wikipedia以外

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