ということで、最初の職場でPhotoshopの使い方を覚えました。そして、その職場は結構な「ブラック職場」でした。どこが一番駄目だったかというと上司が一番駄目でした。仕事の内容に関しては、「教科書を読んで、標本をたくさん眺めればできるようになる。」と言って、ほとんど何も教えてくれませんでした。そして、部内の人間関係が悪くなるようなことばかり画策してた人でした。
例えば、部下にAさん、Bさん、Cさんといたとします。上司はこっそりBさんに「Aさんは駄目だなー。」みたいな悪口を言うのです。業務上、Aさんによろしくないと思う点があるのなら上司が直接注意すべきです。そして、CさんからAさんに「Bさんは駄目だなー。」と悪口を言わせるのです。そうしたら、AさんはBさんが仕事の態度のよろしくない人だと思う。BさんはAさんが仕事の態度のよろしくない人だと思う。そうすると、AさんとBさんの仲は悪くなります。そして、部内で仕事が円滑にいかなくなったりすると、それがAさんかBさんのせいにされるようになる。そうすると、二人の仲だけではなく、Aさんも、Bさんも部内で悪者にされて、浮いた存在みたいになってしまいます。上司がもっと、全体に仕事が旨く回るように調整すべきなんじゃないの? と思う。
でも、ある時、「こういうことは誰かを悪者にするために、わざとやってるんだなー。最初から部内の仕事が旨く回るようにする気なんかない上司なんだ。」と気が付いたわけです。
私もまだ若かったので、わりとあっさり「こんなとこもういいや。」と思いました。上司も良くないけど、上司に美味しい思いをさせて貰いたくて、仲間を陥れるようなCさんみたいな人もけっこういた職場でした。「気の合う人達だけで仲良くしてれば?」と思ったので、私は辞めることにしました。
仕事を辞めて、次の仕事がないと困ります。当時、Mac関連のコンピューター雑誌で、「DTP」という言葉が流行っていました。どうやら、その業界ではPotoshopとIllutratorというソフトを使うらしいです。Photoshopなら使えます。そこで、Illustratorを買って勉強することにしました。Ver7の時代でした。
結果、とある印刷会社でDTPオペレーターとして働くことになったのですが、そこは不動産広告チラシ専門の印刷会社でした。主に使っていたフォントは新ゴです。印刷用のフォントは高かったので個人では買えませんでした。