24年10月25日

 サートゥルヌスはスーリヤのことと書きましたが、西欧には「悪知恵の神」が他にも大勢います。(ちなみにイランではスラエータオナとなって、アジ・ダハーカという悪蛇を退治します。アジ・ダハーカはさしずめ中国の共工というところ。)その代表格がヘルメースであり、オーディンなわけですが、じゃあ彼らは何者? となる。

 ヘルメースそのものは、ギリシャ先住民の神のようですが、「H+M」からなるその子音は「K+M」と交通性があると思われ、ヘルメース、クロノス、クマルビ、クヌム、エンキ、クンバン、ハヌマーンとインドまでたどれるように思います。元は悪知恵の働くお猿さんだったかと・・・、孫悟空・・・???


 オーディンはローマのヴェルトゥムヌス、エトルリアのヴォルトゥムナ、スラヴのヴォーロスとヴェーレス、イランのウルスラグナ、アルメニアのヴァハグン(Vahagn)、インドのヴァーユ、イランのヴァーユ・ヴァータ(Vayu-Vata)、インドのヴリトラあたりでしょうか。インドではヴァーユは北西を担当する神でしたが、エトルリアのヴォルトゥムナも「北西」の雷のことを指します。

 ちなみに、アジ・ダハーカはエジプトのアペプに相当する、と思われます。タクシャカのことでは