22年7月30日その2

 南宮大社の例大祭について。最初に「女の子が舞う」ことの意味について延べよ、と言われる気がするわけで。ええと、これは遷御の神事の後に奉納される舞であって、「頭には山吹の花をつけた冠、背には蝶の羽をつけた巫女が、右手に山吹の小枝を持って舞う(南宮大社HPより)」ものなんだそうで。蝶は冥界のものであるので、見附で「逆向きの渡御」が行われているのと同じ事で、その場が「黄泉の国」であることを示します。山吹は「実がならない花」である。で、古事記には交合の際に、イザナミから声をかけたら不具の子が生まれた、とある。女子が先に舞う(先に性行をしかける)というのは、ちゃんとした子作りをしようという所作ではなくて、子作りに失敗する所作ということになる。盗人にも3分の理ということわざがありますが、須佐之男が大宜津比売を殺した際にも、「尻から出した汚い物を食べさせたから」とかっていう言いがかりがあったはず。胡蝶の女神(金山姫)は、女性の側から舞う(性行を誘う)ことで、健常な子供ができる性行を行わなかったので、その罰ということで殺されることになるのだと思います。だけど、武力で脅されて「そのように振る舞わなければ殺す」と言われたりしたのであれば、やったってやらなくたって殺されるんだよなあ? 殺すための方便の祭祀だろうが。って古代に言った人はいなかったのでしょうか。

 あとは、昨日の帰りですが、丁度岡谷ジャンクションのところで大夕立が降っていて、親しく話しどころではなくて。「気をつけて帰れよ」と言われただけでしたが。子供達が首狩り族の格好で降臨してきて、「首狩り、成功おめでとうーー」と言ってくれる気がするわけで。文字通りお婿さんを一人「ヘッドハンティング」してきた旅でございました。