なんだか

いわゆる

「暗黙の合意」

があれば、それは「専門医に紹介すべき」とされていても、紹介しなくて問題ないのか? と書いてくれ、と言われる気がするわけですが、それはダメだと思う。なぜなら、素人である患者とその家族は、

eGFR40以下だか50以下? だから専門医に紹介

ってあっても、まずそのことを知らないし、その意味も知りません。こういうことは「単なる基準」ではなくて、

1,これから症状がもっと悪くなる可能性がある、日頃の生活にももっと注意が必要になる、とか
2,かかりつけ医の診断とは違う病気が潜んでいるかもしれなけど、かかりつけ医では施設がなくて充分な検査ができない、とか
3,複合的な病態(心臓と腎臓と肝臓の3箇所に病気がある)から、全体をみて治療方針を決められるような専門的な見解が必要

とかって理由があるわけかだから、理由まで説明して

「専門医に少なくとも一度は受診してください」とか「受診した方がいいですよ」と医者の方から言わなければ、義務を果たしたことになるとはいえないと思います。それで患者の方が

「死んでもいいから、センセイ以外の医者にかかるのはイヤ」

とかって泣いて拒否すれば、まあちゃんとその旨一筆とってカルテに入れておくべきだし、おりに触れて説明して、患者の気が変わったらすぐに紹介する、とかくらいの慎重さがかかりつけ医には必要だと思う。(でも、今時拒否するような患者はいるかねえ?? と思いますが)

 私のようなケースではどうかといえば、それもダメだと思う(笑)。なぜなら、相手は医者であっても「専門医」ではないので。しかも、一般家庭にちゃんと検査できる設備があるということはあり得ないので。「専門性」としてはかかりつけ医の方が経験も、最新の知識も上、と法的には判断されると思うので、それはちゃんと基準を説明して、受診を勧めないと、法的にはアウト、ということになると思います。だから、法的に免責されるのは、相手も「対応専門家の専門医」でないとダメだと思います。それなら、かかりつけ医と同等の知識と経験がある程度あるから、判断能力も対等である、と法的に判断され得ると思います。

 ・・・まあ、私が特に自分から求めてこなかったのは、父親の方は経過が慢性であって、しかも腎機能の低下も緩徐で、基礎疾患がコントロールされていれば増悪の心配があまりない、し、専門医に行っても、透析でもやらない限り、することがないんじゃ? とか思ってるから求めないわけですが(笑)。専門家の方はやっぱり数字による正確な検査の結果とかを元にして、治療とか経過観察をする義務があるので、「業」でやってる人は、私みたいな大雑把な見解ではいけないと思う。自分の個人的な見立てとは矛盾しますけれども(笑)。・・・・だから、「専門医への受診を勧めること」は私ではなくて、かかりつけ医の方に義務があるわけですし、勧められないことで何か問題があれば、私も当然責任は追及しますが(苦笑)。でも、あなたの方から気がついて、基準があるので専門医の受診をさせてください、って言って下さい、「そういう勝負だから」って言うなら、言ってあげて良いです。じいさんの腎機能については、けっこう前から市民病院で水を向けられてた気がしますのでね。「言えないことになってる人達」をこれ以上やきもきさせても、まあ可哀想かな? と思うからです-;。