昨日と本日は、余所様の家のために駆けずり回っていて、自分ちのことはほとんど手を付けていなくて。
余所様のことを日記にあれこれ書くのもどうかと思ったのですが、もしかして「また裁判が必要とかそういう案件?」と微妙に思うので、記録も兼ねて書けることは書いておこうと思います。
母方の従姉妹が亡くなったのが今月の2日くらいで、うちも色々ゴタゴタしてるので、お葬式とかに出る余裕がないので、事前のお通夜前に、2日の昼間のうちに、ご挨拶に行ったわけ。で、姉の具合も今一なので、私が運転して母親を乗せていって。で、田舎というのは旧家であればあるほど、こういう場合は家族でどうこうではなくて「本家」が出て来て仕切ることが多いわけです。叔母さんの嫁ぎ先は、旧家の本家から分家に分かれた家なので、だいたい家の重要な行事は本家が仕切ってたらしくて。叔母さんは、若い頃「嫁に行った」時から「余所からきた嫁」扱いだし、本家から見れば今までずっとそうだったんだろうなあ、と思う。叔母さんは19で嫁いで、もう90過ぎてるわけで、70年も同じ家に住み続けていても、近所にある本家から見れば、「余所から来た嫁」だったわけです。で、ご挨拶に行ってみると、家の居間には、本家からお葬式を仕切りに来ている人達と、喪主、すなわち亡くなった従姉妹の夫が「家人」として座ってるわけで。叔母さんは居間にいないし、なんだかお花を持っていくと花瓶を探したりとか、お勝手でちょこちょこと働いてたりとかして、私から見れば、「目上の叔母さんを小間使いみたいに働かせて、婿は何してる?」という状態だったわけ。しかも、本家の人達がそういう態度を諫めるでもなくて、当たり前みたいな顔をしてるわけで。叔母さんも余所から来た人だけど、婿だって余所から来た人なんだから、年功序列とか立場からいえば、婿が一番小間使いみたいに働いて当然なんじゃないの? 親を働かせて自分はくつろいでいるとはどーゆーことか? と内心思ったわけですが、私と母親も「余所者」だしなー、と思う。だいたい、母親の実家の序列からいけば、母親が末娘で「一番下」で、私がその末娘だから、従姉妹・従兄弟の世代の中じゃ私が一番末席だしなー、と思うと、あんまりでしゃばるのもはばかられるわけで-;。で、帰ろうとしたら、嫁に出ていた従姉妹が丁度来て、色々とお話をして。このまま、叔母さんと婿を一緒に住まわせといて大丈夫なのかなー、小間使いみたいに働かされて、具合悪くなった途端に追い出されたりしないかしら、とか、虐められないのかしら、とかこちらの心配もちょこちょこと話して。で、「車にも乗せてくれないから食料もバスで買い出しに行ってるし-」と言われて。そのことは、コロナの頃に電話したときに、まだ元気だった従姉妹からも聞いてたし。従姉妹は二人とも車の運転できないし、唯一運転できる婿が車を出してくれなかったら、どうやって日用品を手に入れるの? それって暗に「出ていけ」って言ってるのと同じなんじゃないの?? と思って。で、家の跡取りだった従姉妹が亡くなった後、相続はどうなるの? そもそも家は今誰の名義になってるの? と思って聞いてみても、生きてる従姉妹も叔母さんも「知らない」とか言ってるし。田舎風なのかもしれないけれど、安気すぎるのも心配、ということで、「名義くらい調べてみた方がいいよ」と言ったわけです。で、私は母親から聞いたのだけれど、跡取りの従姉妹が結婚した時に、跡取りだからいろんな名義は跡取り従姉妹の名義にした、って話を聞いていたわけ。でも、自分で確認したりは、当然だけど、してなわけです。人の家のことを詮索なんて普通やらないですし。聞いて「ふーん」で終わりであって。
で、そんなことがあって、一昨日、生きてる従姉妹から電話があって、「出ていけって言われた-」ってあって@@。初7日も過ぎないうちに、姑を追い出すって電光石火過ぎじゃない? と思う。で、親に話を聞くと、ご立派な婿サマは、そもそも本家が世話した婿で、親情報によると、ある日家に跡取り従姉妹がいたら、「普段着のままでいいからちょっと来い」って言われて、本家に普段着で行ったら、そこに婿サマがいて、紹介されて「結婚しろ」って言われて、「はい、します」みたいな感じで決まった婿さんらしくて。「本家が世話した婿だから、本家と一緒になって威張って、叔母さんを虐めてるんだ?」ってとっさに私が思ったとしても、無理からぬ気がする。で、咄嗟に「出ていけ」って言われたので、着のみ着のままで出て来ちゃったらしくて、薬とかも持ってこなかったらしい。なので、昨日は病院に行って薬を貰って。で、「出ていけ」って言われた時には、本家から人が来て、「こんな婿だからお母さんを連れて出た方がいいよ」ってなことを言われたらしい。婿を諫める気は、全くなかったらしいー;。
で、話を聞くに、色々なものがみんな婿さんの名義になってたらしくて。「何時の間に?」と思う。ので、私は跡取り従姉妹から贈与でもして貰ったのかしら? と咄嗟に思ったわけです。夫婦だし、そういうこともあるのか? と思う。でも、そういう状態だと、叔母さんが他人の婿サマの名義に居座るというのもメリットがあんまりないしなー、と思う。親切な人ならともかく、邪魔モノ扱いという感じですし、法的には、叔母さんの方が他人の家屋敷に居座っている、みたいになってしまって、そこで70年も嫁務めしてきた、ってことも、家は叔母さんと叔父さんが働いて建てた家も同然って言っても、法的には考慮されないだろうなー、と思う。法的には、従姉妹が従姉妹の財産を誰にいつ贈与しようが従姉妹の自由、で終わり。新たな所有権者が「俺の家」って言ったらそれで終わりだしなー、それが「民主主義」とか「個人主義」というものだしー、と思う。そういう状況であって、粘って家にしがみついても権利の主張のしようがないのであれば、行く当てがあるのであれば、家を出て、婿サマとの人間関係も法律に則してすっきりさせた方が宜しいのではないか、と思う。「俺が財産を受け継いだから、残された家族の面倒はみる」ってそんな感じに見えないし。いつまで叔母さんに嫁務めさせるつもりなのか? という感じだから。生きている従姉妹も近所の人から「年金よこせ、って言って怒鳴ったりしてるから気をつけた方がいいよ。」って言われたりしたらしいし。しかも、本家がそういう婿を大事にしてるようだし。だったら、荷物を早めに取りに行って、早くにいろんな親戚関係をすっきりさせて、後は叔母さんが安楽に暮らせるようにした方がいいんじゃないの。荷物をいつまでも置いておけば、めぼしいモノを漁ったり、置き賃を寄越せって言ったり、今まで叔母さんを置いてやったんだから家賃を寄越せ、とか言いそうじゃん? と思う。だから、従姉妹とその旦那さんさえ良ければ、荷物は早めに運び出しましょう、色々と本家と婿サマが画策しないうちに、と思う。
なので、今日取りに行くことにして、朝早くに行って、本家の人にも荷物持ち出しに立ち合ってもらって、後で文句のないようにして、一日で作業を終わらせてしまいましょう、ということになって。「もう今日はこき使われる気持ちで私も働くぞ-」と思って。従姉妹の家によって軽く打ち合わせして、婿サマの家に行って。出かける前に話を聞いたら、婿サマが叔母さんを怒鳴ったりするので、本家に言うと、「『わがままな叔母さんが悪い』っていうようなことを逆に言うんだよー。婿サマも『俺が食事を作ってやってる』って逆のこと言うんだよー。」と言うわけで@@。挨拶に行った時に、婿サマが台所仕事をしてる気配なんてなかったし?? と思う。で、名義をいつどうやって書き換えたのか聞いたら、どうも跡取り従姉妹と婿サマが結婚したときに養子縁組してあって、叔父さんが亡くなった時に、本家に呼ばれて、「判子押せ」って言われて押したら、それが相続放棄の判子だったらしくて@@。それで、色々な名義は婿サマのものになったらしい。だから、登記簿に名義変更の理由に「相続」って書いてあるし、単なる「婿」じゃなくて、「婿養子」だったんだ? と思う。だから、実施の跡取り従姉妹と、生きてる従姉妹の名義になったことは一度もないわけで、「え、でも、それだったら主導権を握ってるのは婿サマというよりも、本家の方だよねえ?? 田舎の人って言うのは、メクラ判を押すほど本家に従順なものなの??」と正直思う。だから、叔母さんを追い出したいと思うのも本家なんじゃないの? と思う。
ということで、荷物を取りに行ったら、婿サマが玄関先で「荷物は渡さない」とかって言うわけ。で、「自分は叔母さんと仲良くしたいんだ」とかって言うわけですよ。「出ていけ」って言っておいて何を言うか、というか、仲良くしたければ、こちらが「荷物を渡して欲しい」と言っているのだから、快く渡すことこそが仲良しのやることでしょうが、と思う。で、こういう時に、従姉妹と叔母さんの応援をするために野次を飛ばす役で行ってる、と思うので、親は「あんた何の権利があってそんなことを言うの」って詰め寄るし、私はなんだか「仲良くしたければ、自分で家を建てて、そこで叔母さんと仲良くすれば(ひっくり返せば、「叔母さんと叔父さんが建てた家で、何言ってるのあんた」という意味-;)」「叔母さんの貴重品を渡して貰わないと。こちらを泥棒みたいに言うの?」と言ってしまったわけで。そうっしたら、中に入れて貰えて。で、私としてはけっこう働いて、荷詰めとかして。で、生きてる従姉妹の話によると「叔母さんの部屋に犬のトイレを置いて、犬にそこでさせるんだよ」とか言うわけで、親は今日ずいぶん叔母さんの部屋でペットシーツとか片付けた、って言うわけで。それって叔母さんへの「虐待」っていうやつなんじゃないの? 叔母さんを追い出したら、居間にペットシーツが敷いてあるよね? 見えてるよ? と思う。で、お犬サマを見ると「あんたはいいわねえ、ここの家でずっと大事にして貰いなさいね」って話しかけてしまう。本家の人が「叔母さんと婿サマもどっちもどっちだ(叔母さんも悪い)」みたいなことを言うので、「いい婿さんを世話して貰って(「おかしな婿を世話しおって」という意味ー;)」って言ってしまう。婿サマがめぼしい品物だけをより分けて、「あれもこれも持っていけ」って言ってゴミを押しつけようとするので、「ゴミも形見分けだし」って言ってしまうし。婿サマが叔母さんの引き出しとかを勝手に漁って「印鑑とかねえなあ」とかって言ってるので、そばに立って無言で見てたりとか。私も普段口数が多くなくて、大人しい人だと思われるらしいのですがー;。なんだか、口を開くと嫌みしか出てこないんですけどーーー、と思う-;。で、私たちが行ったら、婿サマの方も、自分の弟と姉を呼び寄せて「ここで仲良くすればいいのに(「仲良くしない叔母さんが悪い」の意味)」とかって言わせるわけで。嫌みの応酬というか、「嫌みには嫌み」という感じも少しあってー;。でも、婿サマも叔母さんには「俺の車には乗せない」とかって言うのに、本家の人には「弟の車で家まで送りますよ」とかってぺこぺこしてるわけで。本家まで歩いて3分くらいに見えるんだけど? と正直思う。どう見ても、叔母さんよりも本家と仲良くしたがっているようにしか見えないわけで。もう、なんというか、色々なものを見せられて、気分はなんだか「ミタゾノ」と思うわけで-;。でも、貴重品といえそうなものもちょこっとサルベージできたりしたので、良かったな、と思ったのでした。昔、家からあげたじいさん手製の花瓶も従姉妹に渡せたし。叔母さんの保険証と薬も回収できたし。
で、荷物も叔母さんも、従姉妹の家まで送り届けて、辞したわけで。生きてる従姉妹は、唐突に「出ていけ」と言われたのは、年金を渡さなかったせいじゃないかと思う、と言っていたのですが。私は私で、私が「登記簿を調べるように」と勧めたので、言われたのではないか、と内心思うわけで。「余計なことするなら、こうだぞ。余計なことするお前が悪い。」って暗にそう言ってるんじゃないのかなあ、手口が、東京でのことや、悪徳工務店のやってることとよくよく類似してる気がする、と思う。脅しで、こういうことをやって、おまけに「お前が悪いんだ」とかって言うんだよねー、と思う。で、親と話してたわけですが、どうも叔父さんというのは、戦前に本家の親戚の女性と結婚したらしい。でも、兵隊に取られて、戦地へ行っている間に、お嫁さんは姑に虐められて出ていってしまったらしい。叔父さんが復員してくると、母親は自分の親戚の娘を息子を結婚させたわけで。要は本家筋のお嫁さんは袖にされてしまったわけだ。姑に、と思う。で、この姑というのが、母や叔母さんにとっては母方の叔母にあたる人で、母親の姉だったわけ。でも、この人がなかなかの性格で、「着の身、着のままで来てくれればいい」って言って叔母さんを嫁に貰ったくせに、叔母さんが婚家のお布団を使って寝ていたら、「布団も持ってこない嫁なんて」って言って、「うちの布団で寝るな」って言って布団を剥ぎ取ったという、私にとっては伝説の大叔母なわけで。「実の姪にそういう仕打ちをする?」と思うわけですが、「本家筋のお嫁さんを虐めて追い出したから、叔母さん(姑)の親戚の娘なんて、本家はずっと『いつか追い出してやる』って思ってたかも」と母親は言うわけで-;。でもですよ? 叔母さんは何も悪くないし、昔風に「家にいては親に従い、嫁しては夫に従い、老いては養子に従え」みたいにして、ずっと誰かに振り回されて、他人ために生きてきた叔母であったのに。晩年になって、最後の数年くらい安気で幸せに暮らしたからって、それが悪いなんて誰が言えるの? と思う。叔母さんがあまりにも可哀想すぎます、と思うので、ガラにもなく頑張って野次役をやってきたわけですがー;。でも、本家サマの「仕切って当たり前」の意識とか、叔母さんの何をやられてるのかもよく分かってないところとか、「民主主義って何?」とか「女性の地位向上って何?」とかって思わずにいられないわけで。田舎の「本家絶対至上主義」な空気とかすごいな、と思う。法律的にいえば、本家の方が家にも土地にも何の権利もないはずなのに、実際には本家の許可がなければ、何もできないし、動かせないのが田舎なんだなー、と思う。色々と考えさせられた一日だったのでした。