SMAP関連のドラマといえば、そういえば「ブスの瞳に恋してる」(2006年)という吾郎くん主演のドラマはけっこう良く見ていました。やっぱり恋愛に一途で、ハッピーエンドモノは見ていて楽しいかな、と。
ということで、特にファンということでもないのですが、有名な人たちですから、テレビで見る機会は何かと多いわけです。で、「オリジナルスマイル」(1994年)の話。「輝く季節の中で」(1995年)の前の年ということはたぶん私は医学生だったのだと思われます。でも、当時のこの曲の印象は実はあまり無いわけです。まだポリクリが始まる学年ではなくて、臨床の現場に触れる機会で「診断学」というのがそういえばあった気がします。
これも印象に薄いといえば薄いのですが、何故なら1年かけて週1回くらい各科を廻って勉強、というかまあ見学する? みたいなそんな感じの授業だった気がするわけで、濃い内容の授業になりようが無いといえば無いものですから。臨床の講義もまだ始まってない時期だったですし。で、当時奇妙に感じたことは、そんな感じの授業なのに、何故か産婦人科に廻っている時に私たちの班だけ、出産が見学できたとかそういうことがあって、何故か学生時代になんだかんだで出産シーンに3回くらい立ち会ったわけです。そういう学生も珍しいと思うので、ま、それが思い出といえば思い出かと。(当たらない人には全然機会が無いことらしい? です。まあ、手術と違って予定が立てられないので、偶然お産がないとどうしようもないわけですから。)
で、その感想を求められた時に、ごく普通に
「無事産まれて良かった、と思いました」
と言ったら、
「無事に産まれるのは当たり前のことなんだよ!」
と担当の教官に怒られたことが、ある意味、一番の思い出かとーー;。そりゃあそうかも知れませんが、でも医者ってのは本当は
無事に産まれそうもないような時
にこそ頑張んなきゃいけないものなんだから、安産を素直に喜ぶのは当たり前じゃないの? とか思うわけですが。後はポリクリの時に
「新生児に点眼するのは何の予防のためか?」
と聞かれて、私は勉強していなくて分からなかったので、
「当てられたらいやだな。」
と思っていましたら、他の人に当たって、その人が
「クラミジアです。」
とかすらすら答えているのを聞いて、
「あー、この人よく勉強している人なんだな。」
と思ったりとか、そんなことが産婦人科の思い出だったわけで、個人的にはあんまり楽しい思い出がありません。
ま、それはおいておいて、テレビでSMAPをかいま見つつ月日を過ごしていたわけですが、2011年の「SUPER LIVE」でSMAPが「オリジナルスマイル」を歌ったわけです。明るい曲ですから、まあ、「SUPER LIVE」に相応しい曲といえば相応しいのかもしれません。その時に歌詞の中に
「女神」
という言葉が出てきて、
「おや?」
と思ったわけです。で、この年には紅白でもこの曲が歌われたのですが、その時にはこの部分の歌詞は歌わなかったのです。で、なんで「SUPER LIVE」で歌って、紅白で歌わないのかな、と。それが気になったのが思い出なわけです。
作者別: Bellis
「ハウルの動く城」
個人的にはSMAPといえばバラエティーのイメージがとても強いのですが、SMAPには、キムタクこと木村君もいるわけで、この方はドラマにもたくさん出ています。でも、私はあまりドラマを見ないので、ドラマで見たことはそもそも「ドラマを見ないからほとんど無い」のですが、1996年の「ロング・バケーション」だけは最初から最後まで見ていたわけです。これは年下男子と年上の女性の恋愛ドラマで、確か最初は主人公二人が別れる予定だったのが、視聴者の希望が多くてハッピーエンドにした作品だったとか。やはりハッピーエンドの方が見ていて楽しいので、私もハッピーエンド希望組でした。今では女性の方が年上なカップルも珍しくありませんが、当時としては珍しい設定だったのかな、と思う。
で、その後はずーっとドラマ関係をほとんど見ることがなくて、木村君の出演作品を次に見たのが「ハウルの動く城」(2004年)だったわけです。2004年というと、東京に住んでいた頃で、「千と千尋の神隠し」(2001年)あたりから、宮崎作品が好きになって見ていたわけです。「ハウル」の女主人公ソフィーは普通の女の子ですが、まあ、いろいろとあってハウルという魔法使いと恋愛する、というそういうストーリーだったと。(内容ははしょり過ぎですが、有名な作品ですから知っている人は知っているということで書くのですが^;)
当時の私も普通の人で、わりとさえない方だったので、恋に一途なソフィーに好感を持てるというかそんな感じで、宮崎作品の中では、これが一番好きな作品でした。で、ソフィーの憧れの人ハウルの声を担当したのが木村君だったのですね。アイドルが声優というのもちょっと珍しい感じでしたが、割と良かったと思うのです。
物語の中では、ソフィーはいろいろとあって家を出ざるを得ず、ハウルの住む城に転がり込んで、そこでハウルと、ハウルの弟子のマルクルと、ハウルに使役されている火の悪魔カルシファーと、ソフィーについてきたかかしのカブと一緒に暮らすわけです。で、いろいろあった末、最後はハウルと旨くいって私の好きなハッピーエンドになる、とそんな感じでした。
たぶん、物語の中で、一番面白いと思ったのは、ネーミングで、
「カルシファー」って カ(火)+ルシファー で、「火の悪魔」ってことよね?
とかと思って、なんだかベタベタなネーミングセンスだな、と。逆にそこがすごいというか^;。
で、後になって改めて考えてみますと、「ソフィー」って女の子の名前でもありますけれど、キリスト教の当初期の女神であるソフィア(というか、ギリシア語における「叡智」という言葉の神格化、というべきでしょうか。)のことなわけです。古代のギリシャ人というのは、なんというか、抽象的な概念を何でも神格化してしまうのが好きな人たち、というイメージがありますので、本来概念的なものを神格化して、性別をつけるというのもなんだか奇妙な印象を受けるのですが、ともかく、この名は古代の女神の名前なわけです。
なぜ「叡智」が女性形なのかといえば、おそらく古代ギリシャ人にとっては、彼らの叡智の女神であるアテーナーを意識してのことなのかもしれません。それが、キリスト教にも取り入れられたものなのだと思います。日本語に訳すと、
「上智」
という言葉になります。上智大学の「上智」のことですね。で、この女神はそもそも元になったと推察されるアテーナー女神も処女神と言われていますし、そもそも「ソフィア」が観念的な言葉なわけですから、本来恋人なんていないわけです。
でも、もし彼女に恋人というものがいたら、それはやっぱりハウルみたいに素直になれない人なの?
とも思ってしまうわけです。劇中でハウルと喧嘩して城を飛び出したソフィーに向かってマルクルが言う台詞があります。
「戻ってきて」
と。この映画とこの台詞がなかったら、おそらく何も始まることはなかったと思うわけです。これは私にとってそのくらい思い出深く印象的な作品なわけですね。
「君がいたから」
「君がいたから」というのは1995年にFIELD OF VIEWが出した曲です。今日は昨日に引き続きSMAPネタを書こうと思うのですが、何故これがSMAPネタに繋がるかと言いますと、この曲は「輝く季節の中で」という医学生モノのドラマの主題歌だったわけです。これは医学生5人の群像劇みたいなドラマだったのですが、その5人の学生役のうちの一人が中居君でした。このドラマの始まる少し前に、中居君が「ライオンのごきげんよう」にゲストで出ていまして、そこで「ドラマの仕事がしたい」と言ったら、後にこの番組を見ていた関係者から医学生役の仕事の話が来たという、そういうことがあったようで、私はたまたまその回の「ごきげんよう」も見ていました。ということで、ここで「君がいたから」とSMAPが繋がるわけです。
当時私は医学生で、何故かクラス中がこのドラマを見ているんじゃないかという感じでしたので、学校での話題についていくためと、それから「君がいたから」の作詞をしたZARDの坂井泉水さんのファンでしたので、このドラマを見ていたわけです。ドラマの内容自体はあまりリアリティーがあるように感じられませんでしたので、たぶん一番うれしかったのは、劇中でZARD版の「君がいたから」が流れた瞬間だった気がします。
で、ある時、ポリクリの班の中でこのドラマの話題が出て、なんだか登場人物達の白衣の着方がどうのとかそういう話になって、
「俺は保坂君~」
とかって、なんだか自分を登場人物の役に擬えて、役を取り合うみたいな、そういう軽い話題になったわけです。そしたらある人が
「じゃ俺は中居君。」
と言い出して、なんというか、その人は普段真面目でこういう軽いネタに気軽に乗るような人だと思ってなかったものですから、内心
「この人でもこういう(子供っぽい)こと言うんだ?」
って、ちょっと驚いたことがあったというか、ちょっと印象に残る出来事があったわけです。で、後はこのドラマの思い出というと、後にZARDが「君がいたから」をアルバムでセルフカバーしたので、そのアルバムを買って、曲と共になんとなく淡い学生時代の思い出になっていたかな、とそんな感じでした。
で、話はずーーーっと飛ぶわけですが、後にある人と
「結婚してもいいかな」
と思ったことがあったのでした。その頃丁度ウォークマンにZARDの曲を入れてランダムに聴いていまして、昔のウォークマンは曲をランダムに再生すると、本当にランダムに再生してくれるので、同じ曲が1回おきにかかるということがあったのです。(最近のウォークマンは入っている曲を一通り流さないと次のランダムなサイクルが廻ってこない仕様になっているようです。)
で、そう思ったら、しばらく「君がいたから」と「搖れる想い」が交替でかかり続けるという現象が起きまして、
「おおーっ!」
って感じだったわけです。(しかも、その後某お店に買い物に行ったら丁度福山君の「家族になろうよ」がかかっていたので、更に「おおーっ!」ってなりまして。)
そんなこんなで遙か大昔の思い出に、新たな思い出が加わった曲なわけです。
世界に一つだけの花
SMAPの名曲「世界に一つだけの花」について書いてみたいと思います。
この曲は2003年にリリースされた曲ですが、当時の私は「SMAP×SMAP」を見るくらいで、特にSMAPのファンというわけではなかったので、普通に「良い曲だな」と思ってそれだけでした。当時は埼玉に住んでいて、職場まで電車通勤だったのですが、電車が良く遅れるので、時刻表を宛にできず、早めに家を出ては職場の近くのハンバーガー屋で朝御飯を食べながら、取りたいと思っていた資格試験の勉強をしていました。その時に有線でこの曲が毎朝流れていて、なんとなく自分を応援してくれているような気がして、いつも聴いていました。
で、なんというか、その有線では流行の曲が流れていたように思うのですが、なぜかこの曲はすごく長い期間流れていて、「いつまでかけ続けるんだろう?」と漠然と思っていたのです。
その後、紅白とか年末の特番等で何度も毎年のようにこの曲を聴くようになって、それが当たり前のようになっていたのですが、最近になって
「私にとっての『花』ってなんだろう? 私の『花』とは?」
と考えるようになって、この曲がとても心に残るようになりました。「SUPER LIVE」でも相変わらずかっこよかったですし、今年も活躍して頂きたい人たちです。
裸足の女神
2013年というのは、個人的にいろいろあった年で、前半はテレビを見ることもできませんでした。で、6月になってテレビが見れるようになって、2回目くらいに「MUSIC STATION」に出演したのがB’zでした。去年はB’zにとってデビューから25周年ということで、特別に4曲も披露してくれたのですが、その中の1曲がこの「裸足の女神」でした。なんでも、「MUSIC STATION」で歌うのは始めてとのことでしたが、有名な曲ですので、なんだかそんな気がしませんでした。
何故なら若い頃はB’zが割と好きで、CDとかビデオを良く買っていたものですから、ライブでこの曲を歌っている映像は見ていたわけでしたので。
この曲が発売されたのは1993年なのですが、丁度その頃というのは、先々日の日記にも書きましたがたまたま
「However」の主人公的発言をされた直後
だったものですから、まさに「裸足の女神」の女主人公のように、非常に傷ついて落ち込んでいた時期だったのでした。で、そこにこの曲が発売されたものですから、
「まるで今の自分のことのようだ。」
とも思いましたけれども、当時の私はこの曲の女主人公のような気持ちにはとてもなれないし、絶対に無理だと思っていましたし、そういう経験をしたことを誰にも話せませんでした。
それから、だいぶ時が過ぎて、いろいろとあって、改めてこの曲を聴いた時に、昔と全く変わらない稲葉さんの歌唱力もすごいと思いましたけれども、当時も(そして今も)稲葉さんには誰か
「萎れて欲しくない花」
のような人がいて、この曲に対する思い入れはB’zのお二人にとっても強いものなのかな、となんとなくそう思ったのでした。私にとっての2013年はこの曲から始まったといっても過言ではないような気がしますので、私にとってとても忘れがたい曲の一つです。今になって改めて聴けて良かったと感じた曲でした。