年末に「MUSIC STATION SUPER LIVE」を見ましたので、心に残ったことをいくつか書いてみたいと思います。そもそも最近ではテレビをあまり見たいと思わない上に、「MUSIC STATION」しか見ないので、最近の音楽を聴く貴重な機会がこの番組なのです。そこで、久しぶりにGLAYを見ました。最近では余りテレビで見かけた記憶がありませんでしたが、私が知らなかっただけでコンスタントに活動は続けられていたようです。
どんな曲を歌ってくれるのかな、と楽しみにしていたのですが、その前に余談も少々書きます。「SUPER LIVE」には毎度おなじみの嵐も出演していたのですが、この回が「MUSIC STATION」に記念すべき出演100回目ということで、最初からメンバーが
「100、100」
と繰り返していて、この言葉をちょっと強調しているように感じたのです。嵐が歌った曲の中には「One Love」があって、この曲の歌詞の中には「100年」という言葉が出てきますので、「100」繋がりで選曲したことを強調したいのかな? とそんな気も少ししました。ただ、「One Love」を歌うということは新聞のテレビ欄にも載っていましたので、この曲が聴けるということはうれしいと思いましたが、あらかじめ分かっていたのでサプライズではありませんでした。
そこで気が付いたのですが、福山雅治の「家族になろうよ」という曲にも「100年」という言葉が出てくるな、と、なんとなく、とりとめもなくそう思ったのです。
でも、福山君は「SUPER LIVE」に出ませんでしたので、ともかくGLAYが何を歌ってくれるのか気になったわけです。SMAPや嵐がわりと懐かしめの選曲でしたので、
「『HOWEVER』あたりが来たりして?」
なんて思ってました。で、実際にGLAYが歌ったのが「Eternally」でした。この曲は2013年5月に発売されていて、最近の曲です。私は聴くまでこの曲のことは知らなかったのですが、歌う前のMCで
「15年前に作った『However』の主人公の今の気持ちの歌です。」とか
「10年くらい前から準備していた曲です。」
というようなことを言っていましたので、ドキドキしたわけです。「However」は1997年に発売された曲で、その頃私は埼玉に住んでいたのですが、この曲の主人公は、好きな人に辛くあたって傷つけてしまったけれども、愛している、とそういう内容の曲なのです。で、何が印象に残っていたかというと、主人公が好きな人に言った台詞が歌詞中に出てくるのですが、
同じ言葉を同じ状況で言われたことがある
から、アパートでテレビを見ていて聴いたときに
「えっ!?」
と思って心に残っていたわけです。すごい偶然なことがあるな、と。で、その主人公によると、「愛」というのは「永遠」とのことで、今度は「永遠」という意味の「Eternally」という曲がリリースされたわけです。15年前の続きの曲と言われれば気になりますので、じっくりと聴いてみました。でも、フルコーラスを歌わなかったので、歌詞の意味がちょっと掴みづらいというか、分かりにくかったので、番組終了後にインターネットで検索してみました。
良い歌詞だな、と思いましたので、改めてCDを買ったのですが、「SUPER LIVE」で歌わなかった部分に「100年」という言葉が出てきて、これもドキッとしました。
「大切なものは隠れている」
って、何だかそんなことを言われている気がして。TAKUROの作るメロディーラインが美しくて、いかにも「ロックバラード」という感じの曲です。若い頃のGLAYはもうちょっと疾走感のある曲を演奏するバンドというイメージがありましたが、こんな美しい曲も作れるなんて、よい年齢の重ね方をしているんだな、と思いました。
もともとGLAYはそんなに「ファン」といえるほど好きなバンドではなかったのですが、荷物を整理していたら昔レンタルビデオで借りて、コピーした「DRIVE」(GLAYのベスト版)があったのです。その中に「Eternally」と連続性のあるストーリーの曲である「However」と「BELOVED」が入っていたので、今回中古でしたけど、「DRIVE」も改めて買い直したのでした。「However」は正直言って、今聴いてもなんだか冷や汗が出そうな曲ですが、それだけに改めて聴くといろいろと感慨深いものがあって、とても一言で感想は言い尽くせそうもないのです。