結局、敵が来ない時には、敵が絶対にやってくれない端の方を掘る、ということにして、午後はずっとその辺りを掘っていて。そうしたら、家の横の道路のところに何代も車が停まって、ドアをバタバタと大きな音をさせて開閉していたりしていて。で、暗くなりかかってこちらが帰ろうとする頃に、明日の作業の予定について連絡があって。やっぱり、敵がいやがるところを掘ろうとすると、邪魔をするために仕事の予定を入れてくるんだなあ、と思って。敵が喜ぶところを掘っていたら、たぶん予定は入れてこなかっただろう、と思うので。何をやるにも、穴一つ、石一つ掘るにも、全部駆け引きなんだなー、と改めて思って。こちらも、どうやったら少しでも敵より優位になれるように、ってそういう観点でしか動いていないし、物事全体をそういう方向で組み立てようとするわけですが、敵は敵で同じ事しか考えていない気がするわけで。毎日、寝ても覚めても、何かしてもしてなくても、そんなことばっかりなわけです。