本日の日誌

昨夜は特に夢も見ず。本日は朝の内雨が降っていたし、所用で出かけたので作業はお休みにする。

昨夜はあーやちゃんの出演した生放送の「うたコン」を見る。久しぶりにMay.Jも見ることができたし。夕方、日誌を書いていたら、あーやちゃんのTwitterが更新されていて、「うたコン」に出演する、とあったので見たのでした。舞台の休演日の合間を縫っての出演、ということで、彼女も忙しく働いているなあ、と思う。で、割といろんな人から「ギリシャ人は『ウラノス』の名前を誰に与えるつもりなのか?」と言われる気がするわけで。

ギリシャ系の神話は、基本的には印欧語族の神話であって、雷神ゼウスを主神とする父系の神話である。でも、ギリシャ人の先祖がギリシャにやってきたときに、有力な母系の部族がいくつも先住していたので、同盟とか融合の証に、折衷的に神々を婚姻させて、複雑な「大家族」を構成するようになったのがギリシャ神話、と言われる気がする。だから、おそらくデーメーテールとかアルテミスといった有力な女神は、先住の母系の有力な部族の太母であったものが、ゼウスの姉妹とか娘に当てはめられたものだと思うわけです。そして、そういう経緯があるので、ギリシャ人は、神々の名前を固有名詞ではなく、一般名詞化、観念化することを好んで、あまり性差にこだわらない傾向がある、と言われる気がするわけで。例えば、「叡智の女神」のことを「ソフィア」と言うわけですが、そもそも「ソフィア」という言葉がギリシャ語で「叡智」を意味する名詞でもあり、観念でもある。

で、ギリシャ神話の特徴は、まずウラノスという神があって、息子のクロノスに倒され、クロノスはその息子のゼウスに倒されて追放される、という「権力の交代」が見られるわけで。これは、おそらく、まず最初にウラノスという神をあがめる部族がいて、その次にクロノスという神をいただく部族が有力になって、最後にゼウスを擁する人々が主要な部族になった、という歴史的事実を反映しているものなのだと思う。それと同時に、彼らは戦い合うけれども、完全に敵対せずに、父と子の関係は保たれる、みたいな、やはり折衷的な関係であって。(北欧神話だと、デーヴァ(ギリシャ神話のゼウス)を擁するアース神族と、ヴァン神族(ギリシャ神話のウラノス)が、最初戦うけれども、後には和解してお互いに人質を交換する、という話になっている。)

そして、クロノス、ウラノス、ゼウス、というのは基本的には「天空の神」「宇宙全体の神」「父なる神」という存在であって、軍神としての性質が強まると「雷神」となるけれども、本来はどれも似たような性質の神であると思う。ギリシャ神話には登場しないけれども、このほかに有力な「天の父神」としてはメソポタミアのアンがいるわけで、西方ではどこの「天の父なる神」も、だいたいこの4系統に分かれる気がするし、ゼウスの語源は「父なる牡牛」あるいは「(父なる)輝ける雷」という言葉である。(そもそも英語とかの「父」の語源の意味が「輝ける雷」とかそんな感じだと思う。)メソポタミアでは「天の牡牛」がアン神そのものであり、「偉大なるアン」と呼ばれるから、ゼウス系の名前はアン神(天神)の別名といえる。また、ウラノスの語源は「輝けるアン」という言葉だから、これもアン系の名前である。ケルトでは、ダーナ神族と呼ばれる神々がいて、これは「雷のアン」という意味である(ただし、ケルトではアンは女神である。これはローマ神話のユーノーに相当すると思われる。)。

アン系でないのは、クロノスだけであり、クロノスはヒッタイトのクマルビ、少し遠くなるけど、エジプトのクヌム、エラムのフンバン、メソポタミアのフンババ、ギリシャのヘルメースと語源を同じくする神であると思う。そのトーテムは牛ではなくて、「クマルビ」の名前の通り「熊」である。

というわけで、ギリシャ系の有力な「父なる天の神」には、ウラノス、クロノス、ゼウスとあるわけで、とりあえず「ゼウス」の名前は、ローマのユーピテルに対抗して欲しい、という意味を込めて、女の子が貰っているわけですが、残りの2神は空位であるらしくて。ウラノス系の名前は、インドのヴァルナ、スラヴのペールーンと同語源である。ということは、ゾロアスターのアフラ・マズダ(ヴァルナ)のことでもあるので、だいたい、この名前で一番有力な神は、蛇の兄さんである。でも、ギリシャ人は、腕っ節が強いだけではなくて、観念的な概念を駆使して、狡猾な思想を展開できる人が好き、ということらしくてー;。ウラノスの名前を誰に与えるのかを吟味中らしいです。だから、ギリシャ、トルコ、スラヴ辺りの人にはそれについて関心が高いらしくて。割と最近、そんなことを言われることが多い気がします。

でもって、お風呂に入っていると、人の胸を見て、蛇の兄さんが嬉しそうに「おっぱい、もっぱい」と言う気がするので、「おっぱい」は分かるけど、なんで「もっぱい」って言うの? と聞いたら、「それは『もみもみしたいおっぱい』の略」と言われた気がするわけで@@。ちょっとびっくりしたのでした。