で思うことは

少なくとも言えることは、両親揃って、「世間というものを知らない」し、そういう自分に「自信も無い」のだと思います。自分が「世間知らず」という自覚はあるのだと思う。例えば、昔、私の受験先で出会った人が「学生は料理なんてしないもの」って言ったとかで、私は最初料理の道具を揃えて貰えなかったわけです。でも、普通「世間一般」というものを考えてみたら、学生だって料理する人もいるし、しない人もいるし、それは主婦だって同じで、する人もいれば、しない人もいると思うわけで。だいたい、母親の母親だって料理は得意ではなかったし、昔の人だからこったものだって作らなかったはずで。でも、世間には料理の得意な人もいるし、こったものを作るのが好きな人だっているわけです。グルメっていう言葉があるくらい。だから、自分が世間知らずで自信もない時に、そういう客観的なことが「世間一般」だって思ってくれればいいわけで、せめて「簡単な料理だけでも作れるように子供をしこもう」とか、「子供はどうしたいか」って自分で考えないのがヘンだと思うのです。でも、世間知らずな自覚はあるから、とりあえず「人から言われたことでやろう」みたいに、安直に流れてしまうわけです。どちらもそうですけれども、自分で「現実」とか「世間」というものを考えたり、しっかり客観的に調べてみよう、という気持ちが何故か沸かないのだと思うわけで。まあ、ご当人のことだけなら、家の中でどんなに世間の常識から外れたことをやっていても、あんまり問題にはならないわけで、「常識」って言われることでも妙なことはたくさんあるわけだから。ただ、家の外に関わることで、外に出て行かねばならないときに、従うか従わないかは別として「常識」というものはある程度わきまえて、それとどう向き合っていくかということを考えてくれないと、それを子供に押しつけられると困るんだよね、とそういうことになるわけです。