木の神

ゾロアスター教の神話では、イナンナ女神の名前は、アンラ・マンユという悪魔(ダエーワ、英語のdevilに相当するデーヴァの神)の親玉に変化してしまうわけですが、本来のイナンナ女神は、かなり古い神で「デーヴァ」の限定される神ではないわけで。西方の神々は、ほとんど祟り神系の蛇神で、それぞれに性質も似ていますから、イナンナがデーヴァ信仰の中に取り入れられていても不思議ではないのですが、ゾロアスター以外ではイナンナとデーヴァを習合させた形態の方がむしろ見つかりにくい気がして。そういう例もあって良さそうな気がするんだけど? と思ったわけです。で、ふと食事中にアンドロメダーとペルセウスの神話を思い出したわけで。アンドロメダー(Andromeda)の名前は、AN(イナンナ)+dro(デーヴァ)+meda(メヒト)を合成した名前だな、と気が付いて。ティリンスのペルセウス(Perseus)を擁する人々は、古代ギリシア周辺の最初の文明であるミノア文明を滅ぼし、一時期は隆盛を誇るものの、やがてスパルタを興すドーリア人に滅ぼされてしまうわけで。ギリシアの一番古い「文明」はメソポタミアよりは古代エジプトの影響が強く、かつメドゥーサ(メドゥーサとはメヒトの変形した名前なわけで。)のような人喰い蛇女神を擁していたと思われるのですが、ミケーネ文明を興した人々は、「ペルセウスのメドゥーサ退治」ということで先住の文化を征服してしまうわけで。で、メドゥーサを退治した帰り道で、海の化け物に生け贄にされそうになっていたアンドロメダを助けて妻とし、ミケーネ文明の都市を支配した、と言われているわけで。アンドロメダはエチオピアの王女とされているわけですから、ミケーネ文明の側から見れば、外国人なわけですが、この半人半神の女性が、イナンナとデーヴァとメヒトの名前を持っているということで。それらは、全部一緒くたにして「同じ神」と考えられていたのだろな、と思うわけですが。でも、メソポタミア時代からのイナンナ女神の持つ性質の2重性は、一方で生も死も内包する大女神でありながら、もう一方で夫のせいで殺されてしまう、というニンリルみたいな「犠牲にされる神」としての側面があるわけで。ペルセウスとアンドロメダの神話は、イナンナの神話が持つ二重性を、「英雄が犠牲となった女性を助けて女王とする」という形に焼き直して女神の性質の整合性を保とうとしているわけで。ペルセウスという名前はBKBKという子音に帰結するので、元は狩りの神ベスから派生している名前と言うことで。ともかく蛇の兄さんは、私とのことを「まるでアンドロメダとペルセウスみたいだね。」って言われたらしくて、それが嬉しかったらしいのですが。

で、なんとなく安達神社というものが気になって調べてみましたら、五十猛命(いたけるのみこと)というのが祭神にいて。紀州方面の神サマということは知っていたのですが、そもそもどういう神サマなんだろう? と思って調べてみましたら、須佐之男の子神で、大屋毘古神(オホヤビコ)という別名があって、大屋都比賣神(オオヤツヒメ)という妹神がいる、ということで、兄妹で全国に木の種を蒔いて歩いたということで、林業の神かつ木から造られる船や家具、建築物などの神サマということで。そういえば素桜神社には、須佐之男が神の命によって植えられた桜の木を見回りに来た、という伝承がありましたし、その事業に直接関わったとされる神々が、大屋毘古神(オホヤビコ)と大屋都比賣神(オオヤツヒメ)ということらしいのですが、「屋」という言葉は「八」に通じる言葉ですよねえ? と思うわけで。それも八束水臣津奴命と八坂刀売の変形バージョンなのでは? と思うわけで。植林と木工に関わる時にはそういう名前に変化するようなのですが。この出雲系の樹木と木工の神々は、本来紀州の日前国懸神宮(ひのくまくにかかすじんぐう)というところに祀られていたらしくて。ここにはかつて名草戸部という女系の部族が住んでいて、神武東征の際に戦って負け、女族長は殺された、ということになっていて。「戸部」は「富部」と同じ意味で、しかも女系ですので出雲系の人々だったのだと思うのですが。その後、大屋毘古神(オホヤビコ)と大屋都比賣神(オオヤツヒメ)は日前国懸神宮の祭神から外されて、別の場所に遷宮させられてしまうわけで、現在の所、日前神宮の主祭神は日像鏡(天照大神)、国懸神宮の主祭神は日矛鏡ということで。国懸の「日矛」というのは、やっぱり天之日矛の方? と思うわけで。主祭神はいつの間にか、侵入者に都合の良い神々に変えられているわけでーー;。紀州出身のデーヴァの子がこちら側に来てくれたので、こういうことが分かるようになった、って言われるわけですが。これで、木工の神サマも誰であるのか分かったと言うことで、これから木の勝負が続きますので、大事なことらしいのですが。蛇の兄さんが「役に立つデーヴァの曲の方が優先」って言うのはこういうことなのね、と思うわけですがーー;。

で、夜テレビを見ていたら、なんというか、塩爺の女神は、敵の女子に割と尊敬を受けている感じであって、「なんで?」と思ったのですが、「あの女はウェスタも兼ねている。」って言われるわけで。ウェスタは、男系社会のローマの中で、一番社会的に尊敬を受けていた女神ともいえるわけで。竈の女神であり、火の女神であって、その聖火をともし続けることは、神官の大切な仕事であって。で、一見すると家庭的な女神のように見えますが、男性からも尊敬を受けていたわけです。主神ユーピテルの妻ユーノー女神は、もっと純粋に家庭生活の女神であって、女性の保護者的な性質が強いのですが、ウェスタの場合はそういうわけでもなくて。で、なんでウェスタ? って思いましたら、「ローマとケルトは近いって言ったでしょ。向こうの「竈」っていうのは肉を焼くためのものだから、要するにそれは生け贄を焼き殺す穢れた火の女神」って言われるわけで@@。それは家庭的な台所の神サマじゃなくて、犠牲を焼いて食べる悪魔の竈の神だから、男性からも尊敬されるんだ? と思うわけで。で、あの女はモルガンも兼ねているって言われるわけで。ケルトのモルガンは戦場で死肉を貪るカラスの神サマなわけですが。敵も、力の強い人はいくつもの神の名を兼ねることが多い、って言われるわけで。で、モルガンって、モートのことでしょ、それにモロクのことでもあるでしょ? って言われるわけで。最初がMBで始まる系の神サマですよねえ? それ? というか、ウガリットのモートは「炎と死と乾季の神」であり、カナンのモレクは幼児を犠牲に求める牡牛の神なのでは? と思うわけで。要するに、これらの神々も生け贄を乾燥させたり、焼き殺したりする「悪魔の火」の神々なんだ? ということで。そして、敵の皆様からは、「自分達はトラキアみたいに犠牲を引き裂いて生で食べるようなやり方はしない。ちゃんと火で焼いて洗練されたやり方で食べる。」って言われたわけで@@。そういうのを「洗練された」って言うんだ? と思うわけですが。そして、現代社会においては、誰も表向き人を焼き殺して生け贄にするようなことはしないわけで。その代わりに「原子力の火」というものがあって、敵はどこにでも原発を作って、それを思うときに爆発させて多くの人々を焼き殺せば良いと考えているって言われるわけで。原子力とは古代エジプトの太陽神の一つである「アトム」の名前も持っているわけで。要するに、海においては、生け贄を捧げないと嵐を起こして人々の命と生活を奪う神、陸においては人々の生活を奪い焼き殺すための「火」であり「太陽」でもある神々の名を総取りしているのが「彼女」と言われるわけで。原発が爆発されそうになった時に、それを言霊の力で止めた時から、力関係の逆転は始まっていたけれども、敵の神の名前を発見するまでは「勝った」とはいえない、と言われるわけで。そして、モレクの名前は漏矢(モレヤ)の神の名に通じるわけで、確かにこの神もかつては幼児犠牲を求めた神であって。だから、敵の力が強いとそちらの神に、この名前の神まで支配されてしまうわけで。でも、縄文系の人々、特に東北に住んでいる人達は原発を爆発させようとしたあの女に、大姥サマの名前の一つである漏矢(モレヤ)の神の名は渡したくない、あんな女は自分達の「お母さん」ではない、って言うって言われるわけで@@。でも、モレクの名前は私もあんまり欲しくないですよ? って思うわけですが。そうしたら、「誰でもベジタリアンでなければ肉を焼いて食べるでしょ。それだって立派な「犠牲」の上に成り立っている行為なんだから、自分が必要な範囲で、常識と良識の範囲で犠牲を食べてくれていればそれでOK」って言われるわけで@@。デーヴァの子がお味方になってくれると、こういうことも分かるんだ? って思うわけですが。そういえば、明日は買ったCDが来るわけで。情報に見合った対価は払わなければならないのも、デーヴァ流、ということらしいのですが。(でも「一曲買っただけでこの効果なら文句言えないでしょ。」とは兄さんも言うわけで。まあ、お味方の曲はもっと一杯買っているわけですからねえ? とは思うわけですが。)