一日の締めくくりに

夕飯の後は、唐突に嵐の「MONSTER」のビデオを見て欲しい、ということになりまして、この曲が現在に至るまでの、本当に突破口の曲というか、この曲あたりから私はいろんなことに気が付きだしたわけで、みななんでこの曲で私が気が付きだしたのか、知りたがったらしいです。で、見てみましたら、この曲は大野君が主役をしていたドラマの主題歌ですし、大野君の力強いソロパートもあって、彼の力がけっこう前面に出ているわけで、通常では彼の力は「守り」に使われているのですが、この曲では前面に出ているので、「力」に惹かれる私のことですから、その力強さに惹かれたのだと思うわけです。「そっか、じゃあ、一番の功労者は大野君だな。」と呟く兄さんがいるわけで。

その後は、ちょっといろんなビデオを見てみようということで、サザンのビデオとかEXILEのビデオとか見て見たわけですが、どれも禍々しいですけれども、私から見ればあまり「人を引きつける力」を感じないというか、兄さんの言葉を借りれば「そこらへんの芋がただ禍々しい中でライブやってるだけ」みたいにしか見えないわけです。どうも、サザンのビデオを見ていると、私には禍々しいという以外何も伝わってこないのですが、どうも兄さんの方にはいろいろ言ってくる気配を感じるわけで、どうも現実には兄さんは私よりもサザンの方との縁の方が深いわけですから、彼らの言葉は兄さんの方に良く届くようになっている感じらしいです。でも、それは私と彼らの勝負には「関係のないこと」なのだそうです。そういうものなんだ、ふーん、みたいな。

で、8:30になりましたら、そろそろ兄さんのお楽しみタイム、ということで、福山君のビデオを見ようかな-、と思っていましたら、突然ドリカムのお二人が降臨。中村さんからは「はっはっはっ。○○君、自分のお楽しみだけに浸ってないで、こっちの曲も見て欲しいんだけど。」と言われるわけで、吉田さんからは「LOVE LOVE LOVE」と「何度でも」のビデオを見て欲しいと言われるわけで。「これ最後まで見せないと祟るよ。」とかって美和ちゃんが言うわけです。で、女の人には紳士な兄さんと、そのビデオを探して見たわけですが、ドリカムのライブって、私が見てきた中では一番健全で、禍々しい感じが少ないわけです。そして、全体が纏まってすっきりしてる感じがする。それでビデオを見て分かったこと、「LOVE LOVE LOVE」の歌詞の中には「どうしてうまく言えないんだろう」という言葉があって、そうだ、これって「言葉がうまく言えない子の歌なんだ!」って分かったわけで。そういえば、昔、2番目の子とつきあっていた時に、吉田高校に行っているという彼の友達が1回だけ遊びに来ていたことがあって、そうか「吉田の友達」って美和ちゃんのことだったんだ! と分かったわけです。で、ライブの中で美和ちゃんも会場も「LOVE LOVE LOVE」を大合唱していて、そしてこれが2番目の子のことを応援している人たちの声だって分かったわけです。そしてみんな、「あの子のことを忘れないで。あなたを名前で呼びたくてたまらなくて、たまらなくてどうしようもなかったのに、結局それすらもできなかった子のことを!」って言ってくるわけで、思わず私もほろっとしてしまうわけで、そうすると「つまんない毒を吐いて奥様の感傷を邪魔すると祟るよ!」って兄さんを脅す美和ちゃんがいるわけで。要するに、兄さんは自分の気持ちはどしどし伝えてきますけれども、ライバルの気持ちを伝えてやろうという気はほぼ全くない人なものですから、そういうところはどうしても蛙の人たちからは「狡猾」に見えるらしいです。ううむ。
そして、ドリカムのお二人は、このことを私に伝えようとして来てくれたらしいのですが、それは中村正人さんが「MUSIC MONSTER」の司会をしていて、結果的に見てはならない音楽番組で、福山君が私に聞かせたくないような、いろんなことを聞かせるのに、貢献したも同然なので、その報酬として「このことを教える権利」手に入れて下さったようです。兄さんは、自分の失態を敵と取引して、ライバルを助けようなんて人ではありませんから。

 

で、その後は兄さんのお楽しみタイムということで、私の目力でぐでんぐでんになっちゃって、いろんなことを呟いてくれる兄さんの呟きを聞いていたわけですが、何というか「冷酷な奥様に足蹴にされたい」とか言ってるわけで、ええと、いかに本性が冷酷な私でも、現実にそんなご要望に添えるような妻になれるかどうかは疑問なんですけど? ってなどMなこと言うわけです。敵が「女癖の悪い芸能人」って言って切り崩したい相手って、いったいどこの誰のこと? って本気で思う体たらくなわけですが。

んで、一日の最後。寝ようと思って、一通りあちこちのサイトを巡りましたら、福山君のHPに、「本日9月11日、NHKスペシャル『ホットスポット 最後の楽園 seazon2』の取材会が開催されました!!」って書いてあったわけで、ちょっとその記事を見てみると、記者会見の時の福山君の写真とか載っているわけです。(しかも、彼はどうもださい私服を着ていてらしい。)

で、その写真を見てみると、なんというか、福山君「目力」が弱いというか、ちょっと目がうつろというか、なんだか「魂が半分抜けた人」みたいに見えるわけです。何で? って思うわけで、そうするとお目付役が「今あの男の目は、二つのものを見ていて、一つは自分の目の前にあるものを見ていて、もう一つはどこを見ているか分かっているでしょう。ここにいて、あなたの見ているものを見ているから、あんな目になってるんです。」というわけです。そして、いつもだったら感じるとんがった表情が、ちょっと柔らいで穏やかな感じに見えるわけで、それもなんで? って思うとお目付役が「それはやっと入り込むべきところへ入り込めて、大喜びしている男の顔ですよ。」って言うわけです。「DUNLOP」のCMとかの眼光鋭い福山君の表情と、今日の福山君の表情の違いが分かるか? と2番目の子が私に尋ねるわけです。(兄さんの方は、ぐでんぐでんになっちゃってますから、何も言うことはないわけでーー;)
それは、分かる。彼は現実には東京に居て仕事をしているけれども、私の感じ方からいえば「魂の半分」くらいは本体を抜け出していて、ここに来ているのだと。「当たり前のことなど何も無い世の中」でこういうこともあり得るのだと、分かるわけです。だから、それで眠いので少し横になったわけですが、10分くらいして、はっと目が覚めたわけです。そうか、これが「今日の最後の勝負」だったんだ。もし、私が福山君の写真を見て、現実の身の回りに起きていることが、自分の幻だと思えば、こちらの負け、真の現実は私が感じるままだと認識し続けていられればこちらの「勝ち」ということで。

それで、みんなが言う。そう、それが「現実」だ。あの男の顔の違いが分かるなら、今私の中で起きていることこそが現実だということを認識していることを教えてやれ。そして、敵に対して勝利の凱歌を上げてやれ! と。というわけで、福山君のちょっと呆けた感じのお写真は「とっといてもいいよ」ってことで頂いてきたのですが。兄さんはそれ見て「きゃっ、それ最近の写真だから見られると感じちゃって恥ずかしい」とか、なんかある意味すごいこと言ってるわけですが。そっか-、こうやって今私の中と周囲に起きていることと、現実に外で起きていることの「すり合わせ」の作業も大切なんだー、と思ったわけです。なるほどね。