「ハックルベリー・フィンの冒険」

神話のこととかいろいろと勉強していますが、私個人は、「黙示を受けてそのままを文章に書く」ようなタイプでは全くなくて、むしろ
「ニュースを読んでは思ったことを好き勝手に書く」
タイプといえます。で、某ニュースサイトにこの小説のネタがありましたので、まずはこちらを書きたいと思うわけです。
この小説を実は昔に読んだことがあります。でも、内容は
さっぱり
面白くなかったとみえて、全然覚えていないわけですーー;。どうやら内容は、ハックルベリー・フィンという奴隷制が残っている頃のアメリカの男の子が、黒人奴隷が逃亡するのを助けようとするのですが、「奴隷制」が公然とある社会では、
そんなことしちゃいけない
という規定も当然あるわけで、しかも奴隷性をキリスト教が容認しているので、ハックは神の意志に逆らうことに怯えるけれども、しまいにそんなカミサマを信じるのが苦痛になって、
「彼(助けようとしている人)を救うためなら、地獄に堕ちても構わない。」
と決意して、それが崇高な人間性の発露、みたいな? そういう小説であるらしいです。おそらく、若い頃の私に理解できなかったのは
* なんで、カミサマの罰がそんなに怖いのか?
ということが理解できない点と、
* 「地獄に堕ちても構わない」 と言っている点で、そのカミサマが言っている 「地獄」 とやらが存在することを 「肯定」 してるじゃん。すなわち、それは逆説的にカミサマの存在を肯定してるってことなんじゃん?
>崇高な人間性を否定する神を何故わざわざ肯定すんのか理解できない。
と、そのあたりで、さっぱり共感がもてなかったものと思われますーー;。
実のところ、私にとってマーク・トウェインの作品で、一番印象に残った本は、「不思議な余所者」なわけです。これはこれで結構コワイ本なわけですが。

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