明治三十年三月 近藤 圭造 続群書類従は初め大塔物語の伝写本により大塔軍記として収めたが、後年出版に際しては成澤本に改めたのである。
塙本大塔軍記者、此書之伝写本、而有後世注書之捲入者也。今以東京帝国大学蔵本所蔵版本謄写校合畢。 (大塔軍記の稿本は、此の書の伝写本、而して後世の注書の捲(まく)り入れに有るなり。今以て、東京帝国大学蔵本、所蔵版本の謄写校は合わせて畢(お)わる。)