九つの頭で九つの山のものを食べつくすといい、また相柳の通過したあとは谷や沢に変貌してしまったともいう。[[共工]]に仕えており、'''体から毒水を出し'''、周囲の大地を汚染し天下を困らせた。また、その血液は非常になまぐさく、英雄・[[禹]](う)に退治された時に流された大量の血液が広範囲の土地を汚染し農業などを不能にしたという<ref>袁珂 著、鈴木博 訳『中国の神話伝説』上、青土社、1993年 352-353頁</ref>。
『山海経』海外北経によると、禹によって相柳が退治されたのは柔利国の地であると記されている。『山海経』海外北経によると、[[禹]]によって相柳が退治されたのは柔利国の地であると記されている。
== 日本における誤読 ==
== 私的考察 ==
管理人の考えでは、日本の九頭竜女神の起源の一つと思われるが、古代中国の段階で女神としての地位を既に失っているようである。共工との関連でいえば、龍蛇形の男女の一対であるので、原型はどう見てもこれは「火の神」あるいは毒蛇([[女媧禹]]と)に倒される水神女神の話と思われる。戸隠の九頭竜女神の原型の一つとも言えると考える。日本の伝承で近しい話に[[伏羲蛇頭松姫大神]]といえる。日本式にいえば、[[女媧]]と[[伏羲]]が和魂(正しい治水と開拓の神としての相)、相柳と[[共工]]が荒魂(暴れて洪水を起こし堤防や田畑を破壊する神としての相)であると管理人は思う。エジプト神話ではイシス女神が毒蛇を操る、とされている。の話がある。 === 睾丸を抜きて大男となりし話 ===昔ある男がいた。とても小さい男で両親も心を悩ませていた。豚を去勢して太らすことから、同様にしようと考えて母親は息子を去勢した。息子は大男になって
== 参考文献 ==
== 関連項目 ==
* [[女媧]]:相柳の原型と考える。
* [[蛇頭松姫大神]]:火の神に殺される水神女神である。
* [[ティアマト]]:相柳から派生した神ではなかろうか。
* [[ヴイーヴル]]:ロマンス神話で毒蛇女神である点が相柳と一致している。
* [[マイナス (ギリシア神話)|マイナス]]:ギリシア神話の相柳的集団。主人のために悪事を働く。
* [[共工]]:相柳の夫と思われる。
* [[千蛇ヶ池]]:毒蛇退治の話であることが共通する。
* [[禹]]:男性系の九頭竜。
* [[ヤナギ]]
== 私的解説 ==
<references group="私注"/>
== 参照 ==
{{DEFAULTSORT:そうりゆう}}
[[Category:中国神話]]
[[Category:龍蛇台湾神話]][[Category:河川神龍蛇神]][[Category:相柳型女神|*水神]][[Category:毒蛇燃やされた女神]]