== 「石の首」伝説 ==
鍾山(しょうざん)の山の上に人間の首とそっくりな一つの'''石の首'''があって、その首は燭陰と同じ性質を有していた(『元中記』)<ref>中国神話伝説集、松村武雄編、教養文庫、社会思想社、1976、p13</ref><ref group="私注">これは殺された[[蚩尤]]の首(饕餮)と同一のものと管理人は考える。また、「[[盤古]]の首」としても、その性質は[[盤古]]と一致する。と一致する。「石の首」の「石」とは「死んでいる神」の象徴でもある。</ref>。
== 私的解説 ==
燭陰とは、本来女媧型の女神であったものが、男性形に変更されたものと考える。「縦に並んだ目」のうち、上の一つは「宝玉」のようなものだったのではあるまいか。西欧の[[ヴイーヴル]]といった蛇女神との関連性が示唆されると考える。祝融と同様、「火の神」としての性質はあったかもしれないと思う。
もしかしたら、西欧へ伝播して[[アリアドネー]]的な女神の原型の一つとなった可能性もあると考える。的な「殺される女神」の原型の一つとなった可能性もあると考える。 また、鐘山には山中にあるという「石の首」に対して燭陰と同様の伝説がある。盤古が死して、その頭が山に変化したとすれば、鐘山が盤古の頭そのものといえる。首型の神といえば他に[[饕餮]]がいる。[[炎帝神農|炎帝]]([[蚩尤]])と[[盤古]]が「同じもの」とすれば、 [[炎帝神農|炎帝]]([[蚩尤]])の首 = [[饕餮]] = 石の首 = 燭陰 となり、燭陰は[[饕餮]]の山神相かつ龍蛇相といえる。
[[三星堆遺跡]]の神人は竜蛇形ではなくて人型なので、燭陰との関連姓を示すのであれば、何故人型なのかの説明も必要かと考える。揚子江流域の神は、牛型で現されることが多く、何故牛型ではないのかの説明も必要とされよう。
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