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1,306 バイト追加 、 2022年9月8日 (木) 23:45
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姥捨ての実際については、はっきりしたことは分かっていない。少なくとも古代から現代に至るまで、姥捨てやそれに類する法令などが日本国内にあったという公的記録はないが、民間伝承や姥捨て由来の地名が各地に残っている。
物語としては、親子の深い情愛、隣国が出す難題の奇抜さ、それをいとも簡単に解決してしまう老人の知恵のすばらしさなどが主題となっている。難題型の物語はインドに起源があり、アジアでもヨーロッパでも古くから語られているが、平安時代の枕草子]]には「蟻通明神の縁起」という名による「複合型」の完成された形での記述があり、日本でもかなり古い時代に成立した物語であることがうかがえる。物語としては、親子の深い情愛、隣国が出す難題の奇抜さ、それをいとも簡単に解決してしまう老人の知恵のすばらしさなどが主題となっている。難題型の物語はインドに起源があり、アジアでもヨーロッパでも古くから語られているが、平安時代の枕草子には「蟻通明神の縁起」という名による「複合型」の完成された形での記述があり、日本でもかなり古い時代に成立した物語であることがうかがえる。
ちなみに、話に登場する難題の中でも比較的よく知られたものと、その答えを下に記す。
根元も先も全く同じ太さに加工されている木の棒のどちらが根元でどちらが先かを当ててみよ。根元も先も全く同じ太さに加工されている木の棒のどちらが根元でどちらが先かを当ててみよ(「'''木の棒'''」型)。
:(答え:木の棒を水面に浮かべると、根元と先では重さが違うため、棒は少し傾く。下を向いた方が根元で、上を向いた方が先。)
灰で作った縄を持って来い。
また池田信夫は元々日本において「人口問題を解決した方法は、姥捨てとは逆の子捨てである」としている<ref>[http://agora-web.jp/archives/2023676.html 「姥捨て」という都市伝説] 池田信夫</ref>。
 
== 私的考察 ==
「うばすてやま」的な棄老説話は、「叡智が家族あるいは広く国家を含めた共同体を助ける」という物語と、「棄老の禁止」という2つの要素から成立しているように思う。前半は「炎黄闘争」の説話から発展したものであって、「黄帝の賢さを示す話」なのではないだろうか。よって、叡智を示す'''老人'''あるいは'''主人公'''が黄帝といえる。
 
物語の前半のみの形式を示す説話もあるように思う。
== 姥捨て民話・伝説 ==
=== 日本 ===
* [http://bellis.sakura.ne.jp/k/tegalog.cgi?postid=225 親捨て山]:枝折り型+木の棒型、長野県栄村
 
=== 外国 ===
* [http://bellis.sakura.ne.jp/k/tegalog.cgi?postid=133 金のかめ]:ブリヤート共和国(シベリア)
 
=== 部分的姥捨型 ===
* [http://bellis.sakura.ne.jp/k/tegalog.cgi?postid=121 王様とはたおり]:アルメニア。主人公であり、一市民でもあるはたおりの叡智が国家を救う、という話。叡智に飛んだ老人の出現や、棄老といった要素は見られない。
 
== 関連項目 ==
* [[棄老]]
* [[高麗葬]]
== 参考文献 ==
* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%86%E3%81%B0%E3%81%99%E3%81%A6%E3%82%84%E3%81%BE うばすてやま]
** 決定版 日本の民話事典 日本民話の会編 講談社+α文庫刊 ISBN 4062566672。
== 外部リンク ==
{{DEFAULTSORT:うはすてやま}}
[[Category:日本神話]]
[[Category:ロシア神話]]
[[Category:炎黄闘争]]
[[Category:棄老]]
[[Category:岩戸型]]

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