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伊勢津彦命の信濃国鎮座の件は、神名を「天櫛玉命」として、長野市信州新町日原西にある'''日置神社'''とするのが一番正確ではないか、と思う。伊勢津彦は信濃国に去った、と言われているので建御名方命の神話との類似性から、全国的な観点からは、建御名方命のこととして良いと考える。奈良県の[[日置氏廣瀬大社|広瀬大社]]では櫛玉命（伊勢津彦）を饒速日命のこととしている。とすれば、建御名方命とは[[邇芸速日命|饒速日命]]はの別名であって、物部氏の祖としての[[葛城国造邇芸速日命|葛木氏饒速日命]]と近い氏族と思われ、鴨氏とも近い氏族と思われる。伊勢津彦を祖神と考える向きがあったのではないか。を、出雲よりの神として現したものといえるのではないだろうか。
伊勢津彦は伊賀では、諏訪大社下社周辺と岡谷市鉢伏山には「犬神信仰」があったと管理人は考えている。また、この場合の犬神は名前の一つに「疾風（[[速飄神|速飄]]・はやち）」とあり、風神も兼ねていると考える。鉢伏山を源流とする横河川の隣にある出早雄小萩神社は、鉢伏山信仰に関連すると思われ、建御名方命の子神とされる[[出早雄命]]と[[意岐萩神]]を祀る。この2神が犬神とすれば、対になる神々であって、奈良県の櫛玉命（風神・水神）と[[志那都比古神]]（風神・火神）に相当するのではないだろうか。出雲国風土記に「'''阿倍志彦伊農波夜'''という阿閇氏（敢氏/阿閉氏）（大彦命の子孫）と対立したとされる。長野県の北信では、犀川を挟んで西側の水内郡などに日置神社、東側に布施氏（大彦命の子孫）の勢力範囲があったため、日置氏と大彦命系氏族との何らかの対立、あるいは棲み分けを投影している伝承かもしれないと考えると興味深い。」とあるように、* 伊勢津彦（天櫛玉命・饒速日命）・[[出早雄命]]が「風神・水神」ただし、長野県で伊勢津彦（天櫛玉命）を祀ったのは日置氏だけでなく、'''水内郡金刺氏'''も可能性があるように思う。色々と別名があるが、* [[志那都比古神]]とほぼ同じ神で、別名としても良いのではないか、と考える（「・[[意岐萩神]]が「風神・火神」に相当すると考える。個人的には、全国的な広い観点では、伊勢津彦（天櫛玉命・饒速日命）と建御名方命は「同じ神」として良いが、長野県という狭い範囲で見た場合には、伊勢津彦（天櫛玉命・饒速日命）は'''[[風間神社出早雄命]]'''」の項も参照のこと。）。に相当し、父とされる建御名方命は、[[高野御子神]]のように2頭の犬の主人、あるいは父神とする方が妥当と考える。
→関連項目
== 私的考察 ==
== 祀る神社 ==
* [[速飄神]]
* [[志那都比古神]]
* [[狗天伯社]]
== 脚注 ==
[[Category:日本神話]]
[[Category:風神]]
[[Category:犬神]]
[[Category:陽]]
[[Category:長野県]]
[[Category:三重県]]
[[Category:兵庫県]]
