=== 愛本橋 ===
富山市黒部市宇奈月町下立地区にある橋。
==== お光伝説 ====
古くから黒部川は暴れ川として有名で、黒部川が氾濫するのは川の底に住む大蛇が怒って大暴れしたからだと考えられていた。
昔、黒部川中流に架かる愛本橋のわきに一軒の茶店があった。その茶店には年頃の娘、'''お光'''(みつ)がおって、彼女が目当てでお店に入り浸る男性客も多かった。ある日の晩、お光は黒部川で一人の青年と出会った。二人は毎晩会って色んな話をする仲になり、お光は次第にその青年に惹かれていった。しかしその青年こそ、黒部川に住む大蛇の化身だった。お光はショックを受けたけど、水の守神である大蛇に自分の身を捧げることで、村人を水害から守れるのならば、と大蛇へ嫁ぐ覚悟を決め、両親には内緒で姿を消してしまった。その後、一度里帰りしたが、大蛇の姿で蛇の子どもを生んだところを見られてしまい、二度と戻らなかった。
==== 愛本姫社 ====
愛本姫社は愛本橋の近くにあるお宮で、かつては「'''大蛇の宮'''」と呼ばれていた。ご神体は江戸時代後期に活躍した浮世絵師・池田(渓斎)英泉の花魁(おいらん)の版画が祀られているとのこと。この浮世絵は、当時日本文化が大流行したフランスで発売されていた、挿絵雑誌の表紙を飾り、それを見たゴッホが模写したことで世界的に有名になったそうである。 お光がいなくなって両親が悲しんでいるとき、茶店で休憩していた旅の画家(池田英泉)が二人に同情して、描いていったお光の絵が大切に保管されてご神体になったと伝えられいるそうだ<ref>[http://www.kurobehan.com/midokoro/24pt/ 知ってビックリ!黒部川の大蛇伝説と愛本姫社]、くろべにきてね! 黒部藩(最終閲覧日:24-12-23)</ref><ref>[https://japanmystery.com/toyama/aimoto.html 愛本姫社]、日本伝承大監(最終閲覧日:24-12-23)</ref>。
== 私的解説 ==