差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
14 バイト除去 、 2024年12月22日 (日) 15:43
編集の要約なし
== 私的解説 ==
月の神は、単なる天体の神ではなく、暦や時間とも関連する。そのため[[年神]]とも関連するように思う。また桜島に関する月讀神社の例にあるように「'''火山の神'''」としての性質があるように思う。そこから発展して「火の神」「[[竈神]]」「火から作りだす器の神」とも関連があるように思う。おそらく古代の人は流星を「月の欠片が流れている」と感じていたし、それが隕石となって地上に到達したときにもたらされる衝撃と、火山活動を関連づけて考えていたのだろう。火山の神が穏やかで鎮まり、暦による季節の変化にも問題がなければ、農作物の収穫の安定が得られる。山から'''降りてきて'''、山に戻っていく「田の神」信仰にも月神の存在が感じられる。
月神とは、どこかから「降りてくる」もので、祭祀も含め正しく扱えば人間の役に立ってくれるが、正しく扱わなければ災厄を起こすものであり、かつ人身御供を求める神だったと思われる。中国の[[竈神]]は、年末に天に戻り、新年にまた戻ってくる。彼の機嫌をとらないと、災いを持ってくるようである。
また年末・正月行事として「[[除夜]]([[除夕]])」という概念がある。中国では大晦日に「夕」という人身御供を求める化け物がでるので、これを除く習俗が必要とされる。「夕」とは「月のでの時間」のことも意味し、大晦日には疫神である月神の「夕」が地上に餌を求め降りてくる、という概念があったかもしれないと思う。降りてきたものは天に返さねばならない、ということで火を燃やしたり、大きな音を鳴らした、とのことで、日本ではこれが「除夜の鐘」となったと考える。韓国の正月行事には「タルチッテウギ」(「月の家を燃やす」)という、月の出に火を燃やす行事がある。これも元は[[除夕]]の行事であって、月神に関する祭祀だったのではないだろうか。
日本の現在の祭りでもそうだが、収穫を神に感謝する際には、収穫物の一部を神に捧げて、感謝の意を示すと共に、言外に今後の安寧も願うものであると思う。収穫物の一部を神に捧げて、今後の豊穣も願う、というのはわずかな収穫物を数倍にも倍増する新たな収穫に「'''化生させる'''」神事ともいえ、神に捧げるものを「人」とすれば『「[[人身御供]]」を捧げて収穫物他に化生させる』と変換し得る。現実には生きた人を生きたまま神に捧げても、あるいは殺して捧げても、他の植物や動物に化生することはないのだが、=== 月読命と須佐之男命について ===  「収穫物とは'''大事なもの'''である」から「'''大事なもの'''を神に捧げると数倍にも倍増する新たな収穫に化生する」そして「'''大事なもの'''とは妻(あるいは家族の女性)である」  という月読命と[[啓思想須佐之男命]]6-1型及び(あるいは)6-3型の思想に基づいて変換が行われた結果、妻や娘を殺してなにがしかの豊穣を得ることが「祭祀」として正当化されることになったと考える。おそらく古代における現実の人間の歴史の中で、'''祭祀者階級にあった何者か'''が自らの女性の家族を殺し、それを正当化するために「'''家族を殺して生贄に捧げることが正当な祭祀である'''」と変換して殺人の責任逃れを果たしたのであろう。管理人にとってはその象徴が'''啓'''であるため、これを「は「同じ神」と考える。そもそも日本の[[啓思想年神]]」と呼んでいる。 とは[[啓思想須佐之男命]]によって定義された月読命や須佐之男は「'''妻殺し'''」の正当化を象徴する神といえる。の別形態といえるのだが、暦に関する神でもあるとすれば、月読命の別形態といえる。また、月読命も[[天照大御神須佐之男命]]はそれを非難しているのだから、「'''妻殺し'''」を正当化しない神の象徴であるいえる。これは「日月分離」にこと寄せて、日本神話において、それぞれの神の思想と立場を明確にした神話と考える。も「妻殺し」の神で性質が一致している。
=== 月読命と須佐之男命について ===
月読命と[[須佐之男命]]は「常世信仰」において、どちらも「常世の木の神」という位置づけになり、「同じ神」といえる。(「[[常世神#私的解説]]」参照のこと)
 
{| class="wikitable" style="margin:auto"
|+ 月読命と[[須佐之男命]]
|-
! 女神 !! 樹木 !! 樹木神
|-
| [[嫦娥]] || 桂 || 月読命([[蚩尤]])
|-
| [[織女]] || 桑 || [[須佐之男命]]
|-
| [[常世神]] || 橘 || 常世(竜宮)の王?
|}
== 参考文献 ==
[[Category:日本神話]]
[[Category:月神]]
[[Category:黄帝型神]][[Category:炎帝型神]][[Category:須佐之男命型神祝融型神]]
[[Category:医薬神]]
[[Category:樹木神]]
[[Category:天候神]]
[[Category:時間神]]
[[Category:暦神火山神]][[Category:妻殺し疫神]]
[[Category:牛]]
[[Category:馬]]
[[Category:兎]]

案内メニュー