=== 蛙姫とバロン ===
管理人が再構築した物語は、あくまでも「夏の建国神話」としてのものなので、蛙姫とバロン(女媧)をないがしろにするつもりはないのだが、元の墨子に女性が出てこないので、最低限の出演にとどめた。母の蛙姫は嫦娥がモデルだ。バロンについては、ミャオ族の伝承を見る限り、神話的に「母と娘」の2つの役割を一つに纏めてあるように感じる。一つはアペ父さんの生活を応援する西王母王的妻であり、悪い雷神でも逃がしてしまう甘い母親という、「妻と母」としての役割だ。もう一つはアペ父さんの娘であり、帝俊(禹・ダロン)の妻である、という「娘と妻」としての役割だ。纏めると、バロンの中に「母と娘」という二人の面が押し込まれている。(もしかしたら、もう一人いるかもしれないが。)この二人の女性はいずれも非業の死を遂げたと思うのだけれども、大渓文化の頃には現在のように纏められてしまっていて、なかなかはっきり分かれた良い例が見つからない。女媧のように強く神格化されてしまうと不老不死の存在にされてしまうので、彼らの死がどのようなものだったのか、探りようがない。しかし、纏めれば管理人が再構築した物語は、あくまでも「夏の建国神話」としてのものなので、蛙姫とバロン(女媧)をないがしろにするつもりはないのだが、元の墨子に女性が出てこないので、最低限の出演にとどめた。母の蛙姫は嫦娥がモデルだ。バロンについては、ミャオ族の伝承を見る限り、神話的に「母と娘」の2つの役割を一つに纏めてあるように感じる。一つはアペ父さんの生活を応援する西王母王的妻であり、悪い雷神でも逃がしてしまう甘い母親という、「妻と母」としての役割だ。もう一つはアペ父さんの娘であり、帝俊(禹・ダロン)の妻である、という「娘と妻」としての役割だ。纏めると、バロンの中に「母と娘」という二人の面が押し込まれている、という感がする。(もしかしたら、もう一人いるかもしれないが。)この二人の女性はいずれも非業の死を遂げたと思うのだけれども、大渓文化の頃には現在のように纏められてしまっていて、なかなかはっきり分かれた良い例が見つからない。女媧のように強く神格化されてしまうと不老不死の存在にされてしまうので、彼らの死がどのようなものだったのか、探りようがない。しかし、纏めれば
* 嫦娥のように死んで「月」になった母太陽女神