=== 住処 ===
ワイバーンは沼に生息するとする文献がある。<ref>Anonymous, 1890</ref>は「ワイバーンは沼地によく集まる」としている。また<ref>Newton, 1846</ref>は若干詳細に、「ワイバーンはかつてドイツの近づきがたい荒野の沼地に実在したと考えられていた」としている。
== 私的考察 ==
ワイヴァーンはフランスの[[ヴイーヴル]]と同一視されるが、[[ヴイーヴル]]が雌と考えられるのに対して、ワイヴァーンの性別は必ずしも雌だとは考えられていないように感じる。ただし、「毒」とは関連づけられる龍の一種であって、語源が「viper(毒蛇)」である名残と感じられる。龍あるいは神としてのワイヴァーンの起源は、ヒッタイトの太陽女神の一つである[[ウルシェム]]と考える。また、ギリシア神話の冥界の女神ペルセポネーとも同語源と推察する。
== 参考文献 ==
;グイベル
:ウェールズに伝わる空を飛ぶ蛇。gwiberは英訳される際にwyvernという訳をあてられることがある<ref>Henderson, 1922</ref>。
; [[竜王 (北欧民話)|リンドルム王]]: スカンジナビアに伝わる説話。スカンジナビアに伝わる説話。Holbek (1987) <ref>Holbek, 1987</ref>はこの説話を"King Wivern" と題して英訳した。
== 私的注釈 ==
[[Category:ゲルマン神話]]
[[Category:龍蛇]]
[[Category:ウルシェム]]