<blockquote>播磨国賀茂郡(小野市、加西市、加東市、西脇市、多可郡多可町)は丹波国氷上郡(丹波市)の西南に隣接しているので、氷上郡と同じように賀茂氏の支配・影響を受けて賀茂国となり、後に播磨国賀茂郡になったのではないか。氷上郡は加古川上流にあり、氷上郡の地名由来は、加古川は古代には「氷川、日川」と呼ばれていたので、氷川の上流域にある地を「氷上」と呼んだと考えている。加古川(氷川、日川)下流域の岡を「日岡、氷丘」と呼び、日岡神社、氷丘小学校、氷丘中学校もある<ref>[https://enkieden.exblog.jp/27728460/ 神野神社(かんのじんじゃ、丹波市) ]、古代史探訪、印南神吉 (いんなみかんき)(最終閲覧日:25-01-16)</ref>。</blockquote>
=== 神野神社 ===
'''神野神社'''(かんのじんじゃ)は兵庫県丹波市氷上町御油(丹波国氷上郡)にある神社。主祭神:別雷命、配祀:嵯峨天皇。『特選神名帳』・『神紙志料』では、'''神野伊加許也姫神'''を祭神とする。'''神野伊加許也姫神'''は'''山城国風土記逸文'''に登場する女神で、賀茂建角身命の妻とされる。
<blockquote>「賀茂の建角身命は、丹波の国の神野の神伊可古夜日女を娶ってお生みになった子を、玉依日子と名づけ、次を玉依日女といった。玉依日女が石川の瀬見の小川で川遊びをしていた時、'''丹塗り矢'''が川上から流れ下ってきた。そこでそれを持ち帰って家の寝床の近くに挿して置くと、とうとう身ごもって男の子を生んだ。成人式の時になると、外祖父建角身命は、八尋の家を造り、八戸を堅く固めて、八腹に酒を醸造して、神をつどい集めて、七日七夜宴遊なさって、そうしてその子と語らっていうには『お前の父と思われる人にこの酒を飲ませなさい』と。するとただちに酒杯をささげて天に向かって礼拝し、屋根の瓦を突き破って天に昇ってしまった。そこで祖父の名によって可茂の別雷命と名づけた。いわゆる丹塗り矢は乙訓の郡の社においでになる火雷命である。可茂の建角身命と丹波の神伊可古夜日女と玉依姫と三柱の神は、蓼倉の里の三井の社においでになる」</blockquote>
== 伊加里姫 ==