したがって、犬の唾液は独特の複雑さを持っており、また食物連鎖上、生態系の上位に属すること、オオカミの時代の狩りの方法が集団的であったこと(匂いの少ない猫類と異なる)、などさまざまな要因の結果もあって、匂いを有し結果として独特の口臭を持つことにつながる。
犬は水を飲む時、舌を裏に巻くようにして水をすくって飲む特徴がある<ref>{{Cite video |date=2013-06-08 |url=, https://www.youtube.com/watch?v=252DkauNvdk |title=, バーニーズの水の飲み方の秘密をHX-A100が捉えた |publisher= |accessdate=, 2019-05-06}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.dogactually.net/blog/2011/06/post-91.html |archiveurl=, https://archive.is/2FYcI |archivedate=, 2016-04-16 |title=, 真相が明らかに!犬はどうやって水を飲む? |website=, dogactually |accessdate=, 2019-05-06}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://videotopics.yahoo.co.jp/videolist/official/animal_pet/p3220280be7be0c9873e1ab2765cdb536 |title=, 水を飲む「犬の舌」を本気で観察 |website=, Yahoo!映像トピックス |accessdate=, 2019-05-06}}</ref>。
=== 腺 ===
イヌの[[唾液腺#耳下腺|耳下腺]]は、[[副交感神経系|副交感神経]]性の強い刺激を受けると、ヒトの耳下腺の約10倍のスピードで[[唾液]]を分泌する。唾液は[[浅速呼吸]](喘ぎ)により、口の粘膜と舌の表面から蒸散する。激しい運動のあと、イヌが口を開け、舌を垂らしてさかんに喘いでいるのはこのためである。イヌの体には[[汗腺]]が少ないが、この体温調節法は汗の蒸発による方法と同じくらい効果的であるという。イヌの耳下腺は、副交感神経性の強い刺激を受けると、ヒトの耳下腺の約10倍のスピードで唾液を分泌する。唾液は浅速呼吸(喘ぎ)により、口の粘膜と舌の表面から蒸散する。激しい運動のあと、イヌが口を開け、舌を垂らしてさかんに喘いでいるのはこのためである。イヌの体には汗腺が少ないが、この体温調節法は汗の蒸発による方法と同じくらい効果的であるという。
[[肛門]]には[[肛門腺|肛門嚢]](こうもんのう)と呼ばれる一対の分泌腺があり、[[縄張り]]のマーキングに使われるにおいの強い個体識別のもとにもなる分泌液はここから出ている。[[ジャコウネコ]]や[[ハイエナ]]のように外に直接開いてはおらず、細い導管で肛門付近に開口している。なお、イヌが雨に濡れたときなどに特に匂う独特の強い体臭は、主に全身の[[皮脂腺]]の分泌物によるものである。