盤古のトーテムを[[牛]]とする向きがあるのは、一つには黄帝の属性が「土」にあり、農耕神としての性質が[[黄帝]]にあるので農耕に重要な[[牛]]がトーテムに割り振られたのではないか、という理由があるように考える。もう一つは、[[炎帝神農|炎帝]]や[[蚩尤]](火神)のトーテムに「[[牛]]」があるので、[[黄帝]]と[[炎帝神農|炎帝]]を習合させるために敢えて[[黄帝]]型の神に[[牛]]をトーテムとして割り振ったのではないか、と思う。盤古を[[牛頭天王]]と結びつけようとした日本の『簠簋内伝』は後者の典型ではないだろうか。
盤古の起源としてはミャオ族の神[[アペ・コペン]]が挙げられるように思う。[[伏羲]]・[[女媧]]型神話の「父親」に相当するこの神は伝承によって死ぬ場合と死なない場合があるのだが、死ぬ場合は地上に墜落して'''バラバラになって'''亡くなる。彼の神格化が進んで、
バラバラになった父神から(雷神によって破壊された)世界が新生された
という神話に変化し、盤古が誕生したものではないだろか。
== 参考文献 ==