* 弥豆麻岐神(みづまき) - 水撒き・灌漑の神。弥豆麻岐神の名義は、マキについて、灌漑のことを言うマカセ・マカスという語の四段活用の古形とみなす説があり、水を引き入れる意で、田の灌漑の神であるとする。諸国において、川の沿岸に「水巻」を名とする地名があるのも関連が指摘されている。また、水を田に撒く宗教儀礼の神話的投影とする説がある。田植えの神といわれる若沙那売神の次に灌漑の神が生まれていることに、農耕上のつながりが指摘されている<ref>[https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/mizumakinokami/ 弥豆麻岐神]、國學院大學「古典文化学」事業(最終閲覧日:24-12-15)</ref>。
* 夏高津日神(なつたかのひ) - 別名 夏之売神(なつのめ)。夏の高く照る日の神の意。「夏」の文字は記紀の神話全体で季節の名としては現れず、この神の名として現れるのみである。夏高津日神の名義は、夏の高く照らす太陽の意と捉えて、盛夏の強烈な日照に恵まれて稲が生育することの表象とする説がある。別名の夏之売神は、次に生まれる秋毘売神と関連する名と考えられ、夏の日に田で草取りなどをして働く女性の神格化の意とする説、穀物の育成と関連の深い夏と秋を表象したにすぎないとする説、季節の移り変わりを表わすものとする説がある<ref>[https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/natsutakatsuhinokami/ 夏高津日神]、國學院大學「古典文化学」事業(最終閲覧日:24-12-15)</ref>。
* 秋毘売神(あきびめ) - 秋の女神。秋の稲の収穫に関する神と考えられている。<ref>[[https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/akibimenokami/ 秋毘売神]](あきびめ) 、國學院大學「古典文化学」事業(最終閲覧日:24-12- 秋の女神。15)</ref>。
* [[久久年神]](くくとし) - 稲の茎が伸びることの意。
* [[久久紀若室葛根神]](くくきわかむろつなね) - 別名 若室葛根(わかむろつなね)。新しい室を建てて葛の綱で結ぶの意。新嘗祭のための屋舎を建てることと考えられる。