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* ベニハシガラス属 Pyrrhocorax ○
* ソデグロガラス属 Zavattariornis ○
* サバクガラス属 {Podoces ○
* ホシガラス属 Nucifraga ●
* コロエウス属 Coloeus ●
カラスの肉は食用には適さないと考えられがちだが、鯨肉などに近い味という意見もある。
2003年の報道によると、[[帯広畜産大学]]畜産科学科の教授の関川三男助らのグループが、カラスの食用化を探る研究を進めている2003年の報道によると、帯広畜産大学畜産科学科の教授の関川三男助らのグループが、カラスの食用化を探る研究を進めている<ref>「カラスの肉は栄養豊富? 帯畜大の食用化研究: 北海道」『[[読売新聞]]』2003年8月8日北海道」『読売新聞』2003年8月8日</ref>。研究は、将来の食糧難対策と、有害鳥獣として処分されるカラスの有効活用にメドをつけるのが目的。カラスの胸肉は、[[鯨肉]]にも豊富に含まれる色素の[[ミオグロビン]]が多く、赤みが強いのが特徴。食感や味は。研究は、将来の食糧難対策と、有害鳥獣として処分されるカラスの有効活用にメドをつけるのが目的。カラスの胸肉は、鯨肉にも豊富に含まれる色素のミオグロビンが多く、赤みが強いのが特徴。食感や味は[[鶏肉|鶏]]の胸肉に似ており、学生に食べさせたところ、評判も上々だった。また、関川の報告によると、カラスの肉に残留した重金属や農薬などもなく、微生物検査においても問題がなかったために、食肉としての安全性も認められると評価している<ref name="karasu_taberu">{{Cite news |url=http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111112k0000e040047000c.html |title=, カラス:フランス料理に登場 美味で役立つ? |publisher=[[, 毎日新聞]] |date=, 2011-11-12 |accessdate=, 2011-11-12 }}</ref>。その他に、カラスの肉は鶏肉と比較して、[[鉄分]]が高いことが分かっている。その他に、カラスの肉は鶏肉と比較して、鉄分が高いことが分かっている<ref name="karasu_taberu"/>。
ハシボソガラスの肉に関しては、調理に創意工夫を重ね、近年では[[フランス料理]]などにも登場している。味は想像以上に美味であると評価されている<ref name="karasu_taberu"/><ref>[https://nikkan-spa.jp/550265 カラスの肉は美味しいのか? 実際に食べてみた。]『日刊[[SPA!|SPA]]』2013年12月17日</ref>。
=== 日本 ===
==== 伝承・俗信 ====
古来、カラスは霊魂を運ぶ霊鳥とされていた。「烏鳴きが悪いと人が死ぬ」という伝承があり、カラスが騒いだり異様な声で鳴くとその近所に死人があると信じられた<ref name="nazogaku">岩井宏實『日本の伝統を読み解く:暮らしの謎学』([[青春出版社]]、2003年、ISBN 岩井宏實『日本の伝統を読み解く:暮らしの謎学』(青春出版社、2003年、ISBN 4413040686)63-64頁</ref>。また、[[カキノキ|柿]]を収穫する時、翌年カラスが柿の木に宿る霊魂を連れて帰ってくると考えられ、カラスのために最後の実を残す風習があった<ref name="nazogaku" />。
「月夜烏は火に祟る」と言われ、夜のカラスの鳴き声が火災の前兆とされる[[俗信]]もあった「月夜烏は火に祟る」と言われ、夜のカラスの鳴き声が火災の前兆とされる俗信もあった<ref name="nazogaku" />。
[[ファイル:Yatagarasu A.jpg|thumb|right|170px|八咫烏]] [[八巻正治]]は自著『[[聖書]]とハンディキャップ』(一粒社、1991年)224頁で「ご承知のようにカラスを漢字では『烏』と書きますが、これをよく見ると「鳥」という字と少し異なります(横路が一本足りません)。つまりやや飛躍して考えるならば、カラスは鳥の中でも低くとらえられている存在でもあるともいえるのです。」と主張しているが、「烏」の成り立ちについては、全身が黒いカラスの目はカモフラージュされ見えづらいため、象形文字である「鳥」から目の部分を表す一本の横線を取ったというのが通説である。八巻正治は自著『聖書とハンディキャップ』(一粒社、1991年)224頁で「ご承知のようにカラスを漢字では『烏』と書きますが、これをよく見ると「鳥」という字と少し異なります(横路が一本足りません)。つまりやや飛躍して考えるならば、カラスは鳥の中でも低くとらえられている存在でもあるともいえるのです。」と主張しているが、「烏」の成り立ちについては、全身が黒いカラスの目はカモフラージュされ見えづらいため、象形文字である「鳥」から目の部分を表す一本の横線を取ったというのが通説である。
==== 信仰 ====
[[image:KUMANOGOOUHU.JPG|right|thumb|250px|熊野牛王符([[熊野速玉大社]])]]カラスは古来、吉兆を示す鳥であった。[[日本神話]]のカラスは古来、吉兆を示す鳥であった。日本神話の[[神武東征]]で、[[熊野]]に上陸して[[大和国]]へ向かうで、熊野に上陸して大和国へ向かう[[神武天皇]]を三本足の「[[八咫烏]](やたがらす)」が[[松明]]を掲げ導いたと伝わる。[[日本サッカー協会]]のシンボルマークはこの八咫烏である。(やたがらす)」が松明を掲げ導いたと伝わる。日本サッカー協会のシンボルマークはこの八咫烏である。
この言い伝えから、八咫烏やカラスは[[家紋]]としても利用されており、有名なところでは熊野の[[雑賀党鈴木氏]]が存在する。カラスは[[熊野三山]]の[[神使|御使い]]でもある。[[熊野神社]]などから出すこの言い伝えから、八咫烏やカラスは家紋としても利用されており、有名なところでは熊野の雑賀党鈴木氏が存在する。カラスは熊野三山の御使いでもある。熊野神社などから出す[[牛王宝印]](ごおうほういん=熊野牛王符)は、本来は神札であり、中世~近世には起請文を起こす用紙ともされたが、その紙面では、カラスの群れが奇妙な文字を形作っている。これを使った起請を破ると、熊野でカラスが3羽死に、その人には天罰が下るという。「誓紙書くたび三羽づつ、熊野で烏が死んだげな」という小唄もある<ref group="私注">これは[[熊野牛王符]])は、本来は[[神札]]であり、中世~近世には[[起請文]]を起こす用紙ともされたが、その紙面では、カラスの群れが奇妙な文字を形作っている。これを使った[[起請天若日子]]を破ると、熊野でカラスが3羽死に、その人には天罰が下るという。「誓紙書くたび三羽づつ、熊野で烏が死んだげな」という[[小唄鳴女]]もある。の死を思わせる伝承である。</ref>。
[[長野県]]の[[北信地方]]に伝わる「烏踊り」といわれる民謡と踊りがあり、足さばきにおいて九種類の型を繰り返すことから、[[修験者]]である[[山伏]]が唱えた[[呪法]]である[[九字]]切り([[九字護身法]])を手ではなく足で行ったとされる。このことと、[[山岳信仰]]を起源に持つ修験道では、「カラスは神の使い」とされてきたことと合わせて、この烏踊りは山岳信仰に基づく烏に対する信仰と修験者の踊りが、民謡になっていったと考えられている。長野県の北信地方に伝わる「烏踊り」といわれる民謡と踊りがあり、足さばきにおいて九種類の型を繰り返すことから、修験者である山伏が唱えた呪法である九字切り(九字護身法)を手ではなく足で行ったとされる。このことと、山岳信仰を起源に持つ修験道では、「カラスは神の使い」とされてきたことと合わせて、この烏踊りは山岳信仰に基づく烏に対する信仰と修験者の踊りが、民謡になっていったと考えられている。
容貌がカラスに似た[[天狗]]については「[[烏天狗]]」を参照。
==== カラスの色 ====
[[ファイル:Carrion crow Albino 20091101.jpg|thumb|[[ハシボソガラス]]の[[アルビノ]]]]
また神話・伝説上では通常、生物学的に知られているカラスとは色違い・特徴違いのカラスが存在する。それらは、吉祥と[[霊格]]の高い順に[[八咫烏]]、[[赤烏]]、[[青烏]]、[[蒼烏]]と[[白烏]]が同等とされている。

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