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[[File:Kinshi_reishikeidaikinban.jpeg|thumb|420px|霊鵄形大錦旛(即位の礼複製品・神社展示用)大阪放出の[[阿遅速雄神社]]の展示品]]
'''金鵄'''(きんし)は、『日本書紀』に登場し、[[神武天皇]]による日本建国を導いた金色の[[トビ|鵄]]。
== 霊鵄形大錦旛 ==
[[File:Kinshi reishikeidaikinban.jpg|thumb|140px|left|霊鵄形大錦旛(即位の礼複製品・神社展示用)大阪[[放出]]の[[阿遅速雄神社]]の展示品]]
霊鵄形大錦旛(れいしけいだいきんばん)は、天皇即位の礼に使用される[[大錦旛]]のひとつである。それには金色に輝く金鵄が刺繍されており、頭八咫烏形大錦旛(やたがらすだいきんばん)と対になっている。それらは、日(太陽)および月の象徴たる日像纛旛、月像纛旛の次に掲げられ、太陽や月に次ぐものとして極めて重用な位置に配置され、即位の礼でも重視されていることが窺い知れる。
金鵄は戦わず光威徳で敵を降伏せしめた日本神話から、大変に縁起が良いとして明治以降、商品などに使用された。特に日本酒に多く、造り酒屋の金鵄盃酒造<ref>[http://www.kinshihai.com/ 金鵄盃酒造]</ref>やキンシ正宗の「金鵄正宗」などがある<ref>[http://www.fushimi.or.jp/brewery/kinshi.html 「金鵄正宗」キンシ正宗]</ref>。これらは、金鵄に化身したとされる賀茂一族の神社、賀茂御祖神社に献上されている。
また、[[紙巻きたばこ]]の「[[ゴールデンバット]]」は、戦時中の[[敵性語]]追放の動きを受けて、[[1940年]]([[昭和]]15年)から[[1949年]](昭和24年)まで「金鵄」に改名されていた。[[1941年]](昭和16年)のパッケージには当初、神武天皇の弓が描かれていたが、これを捨てたり踏みつけることは不敬であるとの批判を受け、デザインの変更を余儀なくされたことがあるまた、紙巻きたばこの「ゴールデンバット」は、戦時中の敵性語追放の動きを受けて、1940年(昭和15年)から1949年(昭和24年)まで「金鵄」に改名されていた。1941年(昭和16年)のパッケージには当初、神武天皇の弓が描かれていたが、これを捨てたり踏みつけることは不敬であるとの批判を受け、デザインの変更を余儀なくされたことがある<ref>「おおぞらとは読まぬ デザイン変更でケリ 印刷済みの1億個は売る」『朝日新聞』昭和48年(1973年)2月16日朝刊、13版、3面</ref>。
== 関連項目 ==
*[[日本の神の一覧]]
*[[橿原神宮]]
*[[八咫烏]]
*[[金鵄勲章]]
*[[金星|明けの明星]]
*[[水陸機動団]] (陸上自衛隊) - 部隊章に金鵄と[[天叢雲剣]]が使われている。
*[[アールパード]] - [[ハンガリー]]建国者。建国時に{{仮リンク|トゥルル|en|Turul}}という輝く鳥が来て止まったという、金鵄と同様の伝説がある。
== 外部リンク ==
* [https://www.kunaicho.go.jp/event/kyotogosho/pdf/shiori12.pdf 宮内庁「京都御所と離宮の栞(しおり) -京都御所-」] - 約100年前に行われた大正天皇御大礼。大正天皇即位の礼に使われた「金鵄をかたどった霊鵄形大錦旛」の配置(p2)および現物写真(p3)が掲載してある(PDF)。一部、金鵄と縁が深い神社で掲載されている金鵄(霊鵄形大錦旛)のレプリカは、これらを元にしてある。
* {{Commonscat-inline}}
== 参照 ==

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