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ホレおばさんの家で奉公することになった継子は、羽布団をふるって寝床を直すなどの仕事をはじめる。
しばらくは幸せに奉公していたものの、家に帰りたくなった継子は、ホレおばさんに家が恋しくなったことを告げる。
するとそれを聞いたホレおばさんは継子が落とした糸巻きを返し、更に真面目に奉公した褒美として、継子の身体を黄金で包ませて家に帰す。するとそれを聞いたホレおばさんは継子が落とした糸巻きを返し、更に真面目に奉公した褒美として、継子の身体を'''黄金'''で包ませて家に帰す。
大金持ちになって帰ってきた継子に嫉妬した継母は、同じ幸せを実娘にも授けたいと考え、実娘もホレおばさんのところへ行かせることにする。
本来、継子には「[[黄帝]]の戦いを助ける正しい軍神女神」としての性質があったと思われるが、「'''正しい行い'''」は民間伝承化するにつれて「'''真面目に働くこと'''」に変化していくように思う。心が優しくて異種のものにも親切なところも大事な要素である。ともかく、[[人身御供]]にされた継子は上位の女神であるホレのおばさんにより太陽女神に再生される。
一方、継子と対立する「正しくない娘」の方は、「正しくない」がために「'''罰を受けなければならない女神'''」となる。(こちらの娘の本来の姿は、[[人身御供]]を肯定する[[炎帝神農|炎帝]]を助ける女神なため、正しくない、とされていると思われる。)「正しくない娘」は真っ黒なコールタールを全身にかけられる。とすれば、特に夜の闇の中では娘の姿は見えないことになる。を助ける女神なため、正しくない、とされていると思われる。)「正しくない娘」は真っ黒なコールタールを全身にかけられる。とすれば、特に夜の闇の中では娘の姿は見えないことになる。彼女は姿の見えない「新月」か、あるいは'''日月食を起こすような黒星'''に再生される、あるいは雲に隠された日月に再生されたのではないだろうか。 ホレのおばさんの物語は雲の発生を操る天候神が日月を再生させる(人の目に見えるようにする)物語である、と思われる。そういう点では「月が欠ける」のは彼女が何か失態を犯したから「罰を受けている」と現されているようにも思える。本物語の場合は労働に関することで罰を与える「労働型」であって、[[牛郎織女]]的である。
== 関連項目 ==
* [[コルンムーメ]]:ホレのおばさんの別名* [[ネペレー]]:ギリシア神話で天候に関わる女神である。** [[ネペレー#私的解説・ネペレーとホレのおばさん]]:ホレのおばさんと[[ヘーラー]]との相関について。
* [[うりこひめとあまのじゃく]]:二人の対立的な女性が登場する点が類似している。
* フレイヤ:黄金と関連
* [[アイラーヴァタ]]:インド神話の白い象。インドラの乗り物。雲を織る神獣である。
== 外部リンク ==
[[Category:嫦娥型女神]]
[[Category:雲]]
[[Category:日]]
[[Category:黒星]]
[[Category:人身御供]]
[[Category:継子虐め]]
[[Category:縫織神]]
[[Category:天候神]]
[[Category:与罰女神]]
[[Category:労働型]]

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