「タケ」や「タテ」に象徴される神々に「岩」としての声質も含まれている場合でも、更にそこに水神の性質も加えられている可能性がある。「岩」としての性質に水神の性質が加われば、そこから派生した名字には「岩井」や「石井」というものがあり得る。「タテ(木)」から派生した名字には、武五百建命の子孫の一家系である武井氏や武居氏がいる。
また、神社や神や氏族の名前、地名等における「さ」行の音が「杉」を示すものだとすると、「清水」という言葉は「し(杉)」+「みず」であって、杉と水の神から派生した名字であることが窺える。京都には「石清水」という地名があるが、これを「いわ」+「し(杉)」+「みず」とすれば、岩と杉と水の神から派生した地名と考えられ、性質の意味するところとしては「武五百建」とほぼ同じ、ということになる。
=== 「伊豆」系の言葉との関連性 ===
「阿蘇」という言葉が「あ(接頭語)」+「そ(杉)」という意味であるならば、「伊豆」という言葉はどうなのだろうか。伊豆とは地名であるが、諏訪神の子神として出早雄命(いずはやおのみこと)や、会津比売命(かいづひめのみこと/あいづひめのみこと)がいる。
阿遅鉏高日子根神(あじすきたかひこねのかみ)という神がいる。賀茂氏の祖とされる神である。この名は「あ」+「じすき(すすき)」+「タカヒコネ」に分けられる、と考える。杉の木の背の高い様を示した名前といえる。伊豆や出早雄命の「いず」とは、「あ」(接頭語)+「じすき(すすき)」であると思う。
== 祀る神社 ==
== 関連項目 ==
* [[五十猛神]]:武五百建命と同一の神
* [[会津比売神]]
[[Category:金刺氏]]
[[Category:多氏]]
[[Category:木と戦う神]]