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===その他の伝承===
[[地理学者]][[ストラボーン]]によると、ミーノース以前にラダマンテュスと同じ名前の王がおり、クレータ島の人間を集めていくつかの都市を建設し、国制を定め、クレータ島を文明豊かな土地に変えたという地理学者ストラボーンによると、ミーノース以前にラダマンテュスと同じ名前の王がおり、クレータ島の人間を集めていくつかの都市を建設し、国制を定め、クレータ島を文明豊かな土地に変えたという<ref name=S1048>ストラボーン、10巻4・8。</ref>。ラダマンテュスはそれぞれの法をゼウスから授かったものとして布告することで世に広めたが、ミーノースもそれに倣って自身の法をゼウスのものとして布告した<ref name=S1048 /><ref name=S10419>ストラボーン、10巻4・19。</ref>。[[スパルタ]]の立法者リュクールゴスもクレータ島を訪れた際にこの手法を学んだという。スパルタの立法者リュクールゴスもクレータ島を訪れた際にこの手法を学んだという<ref name=S10419 />。
『オデュッセイアー』によると、ラダマンテュスは[[エウボイア島]]の[[ティテュオス]]を訪れる際に、パイアーケス人の助けを借りたと伝えられているが、ラダマンテュスがティテュオスを訪れた理由など、伝承の詳細は不明である『オデュッセイアー』によると、ラダマンテュスはエウボイア島のティテュオスを訪れる際に、パイアーケス人の助けを借りたと伝えられているが、ラダマンテュスがティテュオスを訪れた理由など、伝承の詳細は不明である<ref>『オデュッセイアー』7巻322行-323行。</ref>。
[[パウサニアース]]によると息子エリュトロスはクレータ人を率いて[[イオニア|イオーニアー]]地方に移住し、エリュトライを創建したパウサニアースによると息子エリュトロスはクレータ人を率いてイオーニアー地方に移住し、エリュトライを創建した<ref name=PA737 />。またゴルテュスはクレータ島の都市ゴルテュンを創建した<ref name=PA8534 />。
== 備考 私的考察 ==[[冥王星族]]の[[小惑星]][[ラダマントゥス (小惑星)|ラダマントゥス]]はラダマンテュスにちなんで名付けられた。冥王星族の天体は普通、冥府の住人の名が付けられる。'''ラダマンティス'''という名前は、「Rha(接頭辞)+'''d'''a'''m'''anthys」となり、北欧神話の'''ユミル'''と同起源の名前であると思う。生きている時に'''聖王'''である点はイラン神話のジャムシードと共通している。死後、'''冥界の審判者'''となる点はインド神話の'''ヤマ'''と共通している。ラダマンティスはユミルのように殺されはしないが、妬まれて追放される点に、'''不遇な生涯であった点'''が共通しているように思う。印欧語族が広く展開する以前からの神だったのではないだろうか。
== 参考文献 ==
* Wikipedia:[[アポロドーロスhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%80%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%A5%E3%82%B9 ラダマンテュス]]『ギリシア神話』[[高津春繁]]訳、[[岩波文庫]](1953年)(最終閲覧日:22-08-15)* アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)* [[アントーニーヌス・リーベラーリス]]『ギリシア変身物語集』[[安村典子]]訳、[[講談社文芸文庫]](2006年)アントーニーヌス・リーベラーリス『ギリシア変身物語集』安村典子訳、講談社文芸文庫(2006年)* [[ウェルギリウス]]『[[アエネーイス]]』[[岡道男]]・[[高橋宏幸 (古典学者)|高橋宏幸]]訳、[[京都大学学術出版会]](2001年)ウェルギリウス『アエネーイス』岡道男・高橋宏幸訳、京都大学学術出版会(2001年)* [[オウィディウス]]『[[変身物語]](上)』[[中村善也]]訳、岩波文庫(1981年)オウィディウス『変身物語(上)』中村善也訳、岩波文庫(1981年)* 『[[オデュッセイア]]/[[アルゴナウティカ]]』[[松平千秋]]・[[岡道男]]訳、[[講談社]](1982年)『オデュッセイア/アルゴナウティカ』松平千秋・岡道男訳、講談社(1982年)* [[シケリアのディオドロス|ディオドロス]]『神代地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎(1999年)ディオドロス『神代地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎(1999年)* [[ストラボン]]『[[地理誌|ギリシア・ローマ世界地誌]]』飯尾都人訳、龍溪書舎(1994年)ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎(1994年)* [[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年)パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年)* [[ヒュギーヌス]]『ギリシャ神話集』[[松田治]]・青山照男訳、[[講談社学術文庫]](2005年)ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年)* 『[[ヘシオドス]] 全作品』[[中務哲郎]]訳、京都大学学術出版会(2013年)『ヘシオドス 全作品』中務哲郎訳、京都大学学術出版会(2013年)* [[ホメロス]]『オデュッセイア(上)』松平千秋訳、岩波文庫(1994年)ホメロス『オデュッセイア(上)』松平千秋訳、岩波文庫(1994年)* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』[[岩波書店]](1960年)高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)
== 関連項目 ==
* [[エーリュシオンユミル]]
== 参照 ==

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