== 概要 ==
'''ジズ'''(Ziz)は原型と思われる生き物(鷹?)に対応する巨大な動物・怪獣とされる。ラビはジズをペルシャの(Ziz)は原型と思われる生き物('''鷹'''?)に対応する巨大な動物・怪獣とされる。ラビはジズをペルシャの[[シ-ムルグ]]に匹敵すると言い、現代の学者はジズをシュメールのアンズーや古代ギリシャの[[フェニックス]]に例えている<ref name=Wazana>Wazana , Nili , Anzu and Ziz: Great Mythical Birds in Ancient Near Eastern, Biblical, and Rabbinic Traditions , Journal of the Ancient Near Eastern Society, 2008 , 31 , 111–135p , http://www.jtsa.edu/Documents/pagedocs/JANES/2009/Wazana_JANES31.pdf , 26 November 2012(リンク切れ:22-04-09)</ref>
聖書には、ジズについての言及はほんの少ししかない。詩篇50:11には「わたしは山のすべての鳥を知り、Zīz śāday(וְזִיז שָׂדַי)はわたしのもの」とあり、詩篇80.11には、「森から来た猪がそれを荒らし、Zīz śādayがそれを食べる。」とある。これらは翻訳でしばしば失われ、ほとんどの英訳では曖昧な「''獣''」として呼ばれ、特異でも鳥でもないものとして言及されている<ref name=Wazana />。ユダヤ教のアガドーは、ジズについてこう言っている<ref>アガドー(Aggadah)とは、ユダヤ教の古典ラビ文学、特にタルムードとミドラシュに出て来る非法律上の説話である。一般に、アガドーは、民話、歴史的逸話、道徳的勧告、ビジネスから医療まで様々な領域での実用的なアドバイスが盛り込まれたラビのテキストの大要である。(Wikipedia:[https://en.wikipedia.org/wiki/Aggadah Aggadah]より)</ref>。
ユダヤ人でない者もジズの存在を知っていた。ヨハン・ブクストルフ(Johannes Buxtorf)<ref>ドイツの有名なヘブリスト。1564-1629。</ref>は1603年の「''シナゴーグ・ユダイカ''(Synagoga Judaica)」で、ジズについて論じている<ref>Buxtorf , Johannes , Synagoga Judaica , 1603 , Sebastianus Henricpetrus , Basel, pages36, 335, 649–654 , https://books.google.com/books?id=l5oPAAAAQAAJ</ref>。彼の文章は、1613年にサムエル・パーカス(Samuel Purchas)によって英語で反響を呼んでいる<ref>Purchas , Samuel , Purchas, His Pilgrimage; or, Relations of the World and the Religions Observed in All Ages , 1614 , William Stansby , London , [https://archive.org/details/purchashispilgri00purc/page/222 222]–223 , https://archive.org/details/purchashispilgri00purc</ref>。
<blockquote>''エリアス・レウイタ''(Elias Leuita)は、この祝宴で炙られる巨大な巨大鳥、またの名をバリウクネについて報告している。この鳥についてタルムードは、「ある時、卵がその巣から落ちて、300本の高い杉を倒し、その倒れた卵は壊れて、60村が溢れ出て持ち去られた...」と述べている。 しかし、他の奇妙な生き物を見るために、鳥を持つ別のラビのために部屋を作るよう私は願い、そしてラビ・キムチ(Kimchi)は50以上の非常に多くの部屋が必要であると言うだろう。詩篇はラビ・イエフダ(Iehudah)によると、「ジズは非常に大きな鳥で、その翼を広げて太陽を隠し、世界を暗くする」とのことである。また、あるラビが海の上を歩いていると、海の真ん中に一羽の鳥がいるのが見え、海の水は鳥の膝までしか届かなかった。しかし、他の奇妙な生き物を見るために、鳥を持つ別のラビのために部屋を作るよう私は願い、そしてラビ・キムチ(Kimchi)は50以上の非常に多くの部屋が必要であると言うだろう。詩篇にはラビ・イエフダ(Iehudah)によると、「ジズは非常に大きな鳥で、その翼を広げて太陽を隠し、世界を暗くする」とあるのことである。また、(タルムードに戻ると)あるラビが海の上を歩いていると、海の真ん中に一羽の鳥がいるのが見え、海の水は鳥の膝までしか届かなかった。そこで、彼は海が浅いと思ったので、仲間に洗濯をするようにと言った。しかし、この場所では斧が偶然に人の手から落ち、7年経っても、斧は常に水中を落下しているが、まだ底に着いていないくらい深かったのである。</blockquote>
1698年にハンフリー・プリドー(Humphrey Prideaux)<ref>イギリスの東洋学者。1648-1724。</ref>は、ジズを巨大な天空の'''雄鶏'''のようだと表現している。
Humphrey [[Humphrey Prideaux]] in 1698 describes the Ziz as being like a giant celestial rooster:{{quote|For in the Tract <blockquote>''Bava Bathraバビロニア・タルムード'' of the (Babylonish Talmud)の『''Babylonish Talmudバヴァ・バトラ'', we have a Story of such a (Bava Bathra)』書には、ジズと呼ばれる驚異的な鳥の話があり、その足は地の上に立ち、頭は天に届くという。そして、ジズはその翼を広げて太陽の軌道を暗くし、皆既日食を引き起こす。詩篇の「''prodigious Birdカルデア人の釈義'', called '(Chaldee Paraphrast)」では、この鳥を「'Ziz'コック', which standing with his Feet upon the '(Cock)」と呼び、同じような大きさで描写し、'Earth'', reacheth up unto the '主'Heavens'の前で鳴くと述べている。ヨブ記の「' with his head, and with the spreading of his Wings darkneth the whole Orb of the 'カルデア人の釈義'Sun'', and causeth a total ''Eclipse'' thereof. This ''Bird'' the ''Chaldee Paraphrast'' on the ''Psalms'' says, is a ''Cock'', which he describes of the same bigness, and tells us that he crows before the ''Lord''. And the ''Chaldee Paraphrast'' on ''Job'' also tells us of him, and of his crowing every morning before ''the Lord'', and that ''God'' giveth him Wisdom for this purpose.(Chaldee Paraphrast)」にも、ジズのことが書かれており、毎朝、主の前で鳴くこと、そして神がこの目的のために鳥に知恵を授けたことが書かれている。<ref>{{cite book |last=Prideaux |first=, Humphrey |title=, The True Nature of Imposture Fully Displayd in the Life of Mahomet |year=, 1698 |publisher=, William Rogers |location=, London |pages=60 |url=, p60 , https://books.google.com/books?id=QhdSAAAAcAAJ&pg=PA60&q=ziz}}</ref>}}<ref>毎朝鳴く、とは鶏のような性質でもあると思う(管理人)。</ref></blockquote>
== 関連項目 ==
== 参考文献 ==
* Wikipedia:[https://en.wikipedia.org/wiki/Ziz Ziz](最終閲覧日:22-04-15)
* Wikipedia:[https://en.wikipedia.org/wiki/Aggadah Aggadah]