此の石臼は古くより、「碓女(うすめ)」さんと、親しみをもって呼ばれ、唐臼区の守護神として多くの人々に崇拝されて来た。<br>
神社不在の時期に於いても区民により手厚く保護され、現在は臼女神社の象徴として一体をなし信仰されているものである。</blockquote>
=== 健御名方富命彦神別神社 ===
長野市信州新町水内にある神社。境内内伊勢社に「伊豆玉姫命」を祀る。
=== 善光寺如来と臼 ===
「大頭祭」は現在では氏子が持ち回りで務めるそうだが、言葉的には諏訪大社の「御頭祭」に通じるもののように思う。これも氏子が当番制で神使を務める祭りである。
「斎森」とあるように、おそらく古くは会津比売神を中心とした女神信仰があり、斎宮もいたものかと思う。丹後半島の[[竹野神社]]と斎宮のようなものではなかったか、と思う。[[竹野神社]]では[[天照大御神]]が斎宮を人身御供とするような伝承が残されているが、当地の「頭人」も元は人身御供の祭祀ではなかったのだろうか。何かくじを引いて「三番」に当たったものがその役割を果たすような定めであって、くじを作るか、それとも引くのが斎宮の役目だったのかもしれないと思う。社会的に非力な若い女性が人身御供にされる話は各地にあるが、逆に地域社会の中で、ある程度まとめ役を果たす壮年の男性が、非力な女性に選ばれて強制的に人身御供にされる、という点に何だか歪んだ思想が感じられる気がする。が斎宮を人身御供とするような伝承が残されているが、当地の「頭人」も元は人身御供の祭祀ではなかったのだろうか。何かくじを引いて「三番」に当たったものがその役割を果たすような定めであって、くじを作るか、それとも引くのが斎宮の役目だったのかもしれないと思う。だから、祭りの行列は斎森から始まるのではないだろうか。 社会的に非力な若い女性が人身御供にされる話は各地にあるが、逆に地域社会の中で、ある程度まとめ役を果たす壮年の男性が、非力な女性に選ばれて強制的に人身御供にされる、という点に何だか歪んだ思想が感じられる気がする。 また、火に関する祭りである点、神あるいは「神の使い」に扮した者が殺される祭祀と思われる点、人々が練り歩く点などが、[[石津太神社]](大阪府堺市西区)の「やっさいもっさい祭り」に類似しているように感じる。 === 雨乞いに関してなど ===この女神は雨乞いにも関連しているように思う。臼道祖神(臼道祖神社)の「神体を水底に沈める」という祭祀は、やはり人身御供の祭祀の名残であると考える。この辺りには、雨乞いに関して人を縛って川に投げ込んだ、という伝承もある。雨乞いあるいは水に関する祭祀は、近隣の雨宮坐日吉神社(長野県千曲市雨宮)の「雨宮の御神事」とも関連するように思う。個人的には 縛った人身御供の頭を川に水につけたり引き上げたりしてさんざん苦しめたあげく溺死させた。 という悪辣な祭祀が行われていたのではないかと思う。群馬県の赤城大明神縁起に、信濃国の「更科五郎とその姉」という悪神が出てくるのだが、更科五郎はそのような悪事を働いて人々を殺したので、しまいには自分が同じ方法で殺された、とも解せるのではないか、という内容である([[意岐萩神]]、参照のこと)。少なくとも、この性格が悪くて、最後に姥捨山に捨てられてしまう「姉」とは会津比売神のことではないか、と思う。 === キジも鳴かずば ===長野県長野市信州新町には「'''[[キジも鳴かずば]]'''」という民間伝承がある。これは若い娘の言動が理由で、父親が人身御供に立てられる、という話である。信州新町の健御名方富命彦神別神社には「斎宮」という地名が残されており、かつて斎宮がいたのではないかと思われる。境内内伊勢社に「'''伊豆玉姫命'''」という女神が祀られており、この女神が「壮年の男性を人身御供に求める女神」だったのではないかと推察する。 [[出早比売命|伊津速比売神]]と同じ女神なのか、そうではないのか、という点について。夫神も異なることだし「別の女神」とした方が良いと管理人は考える。名前と性質からして、[[伊豆能売]]に近い女神と考える。
== 参考文献 ==
* [[武五百建命]]
* [[石津太神社]]
* [[伊豆能売]]:おそらく類する女神であろう。火山の女神ともいえると考える。
** [[キジも鳴かずば]]
== 参照 ==
{{デフォルトソート:かいづひめのかみ}}
[[Category:日本神話]]
[[Category:女神水神]][[Category:火神]][[Category:太陽女神]]
[[Category:長野県]]
[[Category:諏訪信仰]]
[[Category:ローマ教神話]]