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869 バイト追加 、 2025年1月25日 (土)
袁邪本王は近淡海蚊野別の祖で末裔が蚊野に住して蚊野郷となる。一族に穴田君、熊取王、徳万君等がありこの末流が蚊野氏を称している、とのことである<ref>[https://www.shiga-jinjacho.jp/ycBBS/Board.cgi/02_jinja_db/db/ycDB_02jinja-pc-detail.html?mode:view=1&view:oid=884 軽野神社 (カルノ)・蚊野]、滋賀県神社庁(最終閲覧日:24-12-25)</ref><ref>[https://www.shiga-jinjacho.jp/ycBBS/Board.cgi/02_jinja_db/db/ycDB_02jinja-pc-detail.html?mode:view=1&view:oid=883 軽野神社 (カルノ)・岩倉]、滋賀県神社庁(最終閲覧日:24-12-25)</ref>。
「神社覈録」には、祭神詳ならず、或云、'''天稚彦'''。類社:伊豆國田方郡軽野神社、伊勢國度會郡蚊野神社、とのこと<ref>[http://engishiki.org/oumi/bun/oum220701-01.html5 html 軽野神社]、延喜式神社の調査(最終閲覧日:24-12-25)</ref>。京都府亀岡市本梅町西加舎森ノ上に、加舎神社(かやじんじゃ)がある<ref>[http://kuchitanshrine.my.coocan.jp/kayajinja.html 加舎神社]、口丹波の社(最終閲覧日:24-12-29)</ref>。
まとめると'''彦坐王'''の子孫の'''白髪王'''の子孫の'''袁邪本王'''が'''淡海蚊野之別'''の祖先であり、'''軽我孫(かるあびこ)'''あるいは'''蚊野'''という姓を名乗って、それぞれ安孫子氏、蚊野氏を名乗った、ということになろうか。そもそも「軽我孫(かるあびこ)」という名が「かや の まご」という意味で、「軽野」も元は「かや」と読んだのではないか、と思う。すなわち、安孫子神社・軽野神社共に、もとは「かや(のまご) じんじゃ」という意味の名だったのではないだろうか。
== 類話・雷神とカエル ==
この世に人が増えて怒った天の雷神が「老いた者は死ぬことにする。銅鼓(雷)の音を聞いたら死者の肉を食べよ。」と命じた。若者がこれを悲しみ布洛陀女神に訴えた。女神は「太鼓を叩いて雷神と打ち比べせよ。」と教えた。大勢で叩いたので、雷神に打ち勝つことができた。雷神は息子のカエルに、どうして地上に太鼓があるのか探らせることにした。下界に降りたカエルは人々に同情して、雷神の持っている太鼓を詳しく教えた。人々が雷神と同じ太鼓を作ると大きな音がした。雷神は太鼓を打つのをやめ、この世に人が増えて怒った天の雷神が「老いた者は死ぬことにする。銅鼓(雷)の音を聞いたら死者の肉を食べよ。」と命じた。若者がこれを悲しみ[[布洛陀]]に訴えた。[[布洛陀]]は「太鼓を叩いて雷神と打ち比べせよ。」と教えた。大勢で叩いたので、雷神に打ち勝つことができた。雷神は息子のカエルに、どうして地上に太鼓があるのか探らせることにした。下界に降りたカエルは人々に同情して、雷神の持っている太鼓を詳しく教えた。人々が雷神と同じ太鼓を作ると大きな音がした。雷神は太鼓を打つのをやめ、'''人も人を食う習慣をやめた'''(広西壮族自治区・壮族)<ref>百田弥栄子『中国の伝承曼荼羅』三弥井民俗選書、1999年、136頁</ref>。
金属器を操る雷神は、火雷神なので[[蚩尤]]・[[祝融]]的な神である。布洛陀女神はミャオ族の的な神である。布洛陀はミャオ族の[[バロン]]、カエルは[[共工アペ・コペン]]的に「息子」とされた水雷神ので、カエルは[[アペ・コペン]]父さんで良いと思う。そうだったんだ、それでから「息子」として分かれたものとして良いと思う。そうだったんだ、それで'''[[天若日子]]'''は高天原に帰ってこなかったんだ、という感じに受け取れ、[[天若日子]]の類話と考える。これは火雷神と水神(カエル)との対立神話の一つなのだ。
== 類話・民間伝承における類話 ==
そして白曾孫も去ってしまうのだから、後に残されたのは黒彦のみである。黒彦は[[神八井耳命]]であり、[[阿遅鉏高日子根神]]でもある。ということは[[須佐之男命]]でもある、となると思われる。[[神八井耳命]]は信濃金刺氏が皇室の系譜に連なるときの先祖の名前、[[阿遅鉏高日子根神]]は賀茂系の系譜に連なるときの先祖の名前、[[須佐之男命]]とは記紀神話に連なるときの先祖の名前、ということになると考える。
一方、白彦はそれぞれ、手研耳命、天若日子、[[八俣遠呂智]]に対応するのではないか。とすれば、桜姫は豊玉姫命、[[下光比売命]]、[[櫛名田比売]]となるように思う。そもそも記紀神話の[[神八井耳命]]のエピソードが天若日子神話の類話であって、[[神八井耳命]]は[[阿遅鉏高日子根神]]でもあり、[[須佐之男命]]でもあり、「'''川の水神を鎮める機能がある'''」と考えられていたのではないだろうか。記紀神話では、彼は妻である[[櫛名田比売]]の代理として[[八俣遠呂智]]を倒す(鎮める)のだ。を倒す(鎮める)のだ。だから「黒彦」の集落は川の中州にあったのではないだろうか。 === キジも鳴かずば ===「[[キジも鳴かずば]]」は天若日子神話の類話と考える。詳細は「[[キジも鳴かずば]]」の項を参照のこと。 天若日子には、「天などに逆らった」という口実で人身御供の選別の対象となった神でもあることが示唆されないだろうか。
== 私的解説 ==
ただし、管理人は、天若日子が死んで変化したものが[[阿遅鉏高日子根神]]だとは考えない。管理人は天若日子と大国主命を「同じ神」と考えているので、[[阿遅鉏高日子根神]]は天若日子の「息子」というべきと考えているのだ。よって、天若日子は「'''死んで[[阿遅鉏高日子根神]]とは異なる別のものになった'''」と解すべきと考える。ただし、それが大国主命となると話は別で、大国主命は「'''死んだ後、[[須佐之男命]]の化身として蘇る。'''」のだ。[[須佐之男命]]は[[阿遅鉏高日子根神]]と「ほぼ同じ神」である。だから、'''大国主命は「死んで[[阿遅鉏高日子根神]]として復活した」といえる'''かもしれないと考える。でも、それを天若日子の神話としてはいけないのだと思う。大国主命と天若日子は、同じ神でも、2つに分けたことに意義があると思うのだ。天若日子は死んで[[須佐之男命]]になったりせず'''天に戻って葬られる'''。大国主命は'''死んで祟り神の[[須佐之男命]]になることに意義がある神'''なのだろう。
=== 二人の女神の対立 天若日子と邇芸速日命 ===どちらも'''[[天羽々矢]]'''の持ち主とされる。[[邇芸速日命]]も若くして亡くなった、とされるので、[[邇芸速日命]]と天若日子は暗に同一視されているように思う。
== 私的注釈 ==
== 関連項目 ==
* [[アペ・コペン]]
* [[天稚彦草子]]
* [[阿陀加夜努志多伎吉比売]]:出雲の星神である。
* [[雉も鳴かずば]]
* [[鯀]]
* [[后稷]]:再生する穀物神
* [[天稚彦草子]]
* [[人柱|雉も鳴かずば撃たれまい]]
* [[大国魂神]]:天若日子の父神の名は'''天津国玉神'''という。
[[Category:加夜]]
[[Category:星神]]
[[Category:滋賀県]]
[[Category:長野県]]

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