(金剛山に)昔、大龍が住んでいて村を荒らしまわった。ある日、一人の修験者が、龍を退治するために祈りを始めた。現れた龍は、今にも修験者に飛びかかろうとしたが、修験者は手に持った数珠を振り上げてハッシと投げつけた。龍は3つに切れて地上に落ちた。村人は喜んだが、龍の祟りを恐れて、頭、胸、尾それぞれ落ちたところに寺を建立し龍を厚く弔った。今は、それらの寺の跡形もないが、3つの寺の仏像は、北山村草谷寺に残っている。(高田十郎『大和の傳説』昭和8年1.15)
現在、頭、胴、尾の落ちたとされる場所には、それぞれに石碑が存在している。麓にある現在の草谷寺から北山(中葛城山)に至る道にそれらはあるという現在、頭、胴、尾の落ちたとされる場所には、それぞれに石碑(塚)が存在している。麓にある現在の草谷寺から北山(中葛城山)に至る道にそれらはあるという<ref>[https://yamap.com/activities/22018736 金剛山・中葛城山・龍伝説の道]、YAMAP(最終閲覧日:25-01-11)</ref>。
== 私的解説 ==