フェニックスは中世や近世の旅行記にもたびたび登場している<ref name="松平p189" />。ジョン・マンデヴィルによる『マンデヴィルの旅行記』でも、自らを焼死させて3日後に蘇ること<ref>大沼由布, 『マンデヴィルの旅行記』と「装置」としての語り手 , https://doi.org/10.14988/pa.2017.0000013273 , 同志社大学英語英文学研究 , 同志社大学人文学会 , 2013 , mar , 91 , 1-18 p, naid:110009614600 , doi:10.14988/pa.2017.0000013273 , issn:0286-1291, 2020-09-14 </ref>や、孔雀のような鶏冠を持ち、姿を見た人に幸せをもたらすことなどが記録されている<ref name="松平p189" />。また中世の聖務日課祈祷書(Breviary)や『動物寓話集』でもしばしば言及された<ref name="ローズp359" />。
[[錬金術]]においては「[[賢者の石]]」を象徴するものだとされた錬金術においては「賢者の石」を象徴するものだとされた<ref name="松平p189" />。すなわち、[[第一質料]](マテリア・プリマ)が消失し賢者の石として再生される様子がフェニックスになぞらえられた。すなわち、第一質料(マテリア・プリマ)が消失し賢者の石として再生される様子がフェニックスになぞらえられた<ref name="ビーダーマンp362" />。
フェニックスの起源については、アジアに生息する[[キンケイ|錦鶏鳥]]だとする説もあるフェニックスの起源については、アジアに生息する錦鶏鳥だとする説もある<ref name="松平p189" />。
== 悪魔としてのフェニックス ==
{{出典の明記|section=1|date=2015年11月15日 (日) 12:30 (UTC)}}[[ヨーハン・ヴァイヤー]]の著した『[[悪魔の偽王国]]』や、作者不明の[[グリモワール]]『[[レメゲトン]]』の第1部「[[ゴエティア]]」には、鳥のフェニックスのような姿で現れるというフェニックスという名の悪魔が記載されている。「ゴエティア」では[[ソロモン]]王が使役したといわれる72悪魔の一角を担う序列37番の大いなる[[侯爵]]とされる。[[アレイスター・クロウリー]]の出版した『ゴエティア』では「ヨーハン・ヴァイヤーの著した『悪魔の偽王国』や、作者不明のグリモワール『レメゲトン』の第1部「ゴエティア」には、鳥のフェニックスのような姿で現れるというフェニックスという名の悪魔が記載されている。「ゴエティア」ではソロモン王が使役したといわれる72悪魔の一角を担う序列37番の大いなる侯爵とされる。アレイスター・クロウリーの出版した『ゴエティア』では「'''[[:en:Phenex|Phenex]](フェネクス)Phene(フェネクス)'''」 の綴りになっている<ref>{{Cite book |author=S.L. MacGregor Mathers and Aleister Crowley |origyear=, 1904 |url=, http://www.sacred-texts.com/grim/lks/index.htm |title=, The Lesser Key of Solomon |language=, 英語 |accessdate=, 2013-08-10}}</ref>。不死鳥のフェニックスと区別して悪魔のフェニックスを「フェネクス」と呼ぶ場合もある。。不死鳥のフェニックスと区別して悪魔のフェニックスを「フェネクス」と呼ぶ場合もある<sup>(要出典、15-11-15)</sup>。
詩作に優れており、話す言葉も自然に詩になるが、人間の姿を取った時は、耳を塞ぎたくなるほど聞き苦しい声で喋るという。
== フェニックスに類似した幻獣 ==
中世アラビアでは炎の中に生きる伝説の動物[[四大精霊#サラマンダー|サラマンダー]]とフェニックスが混同され中世アラビアでは炎の中に生きる伝説の動物サラマンダーとフェニックスが混同され<ref name="ローズp359" />、サラマンダーが鳥となったものがフェニックスだとされていたという<ref>{{Cite book |和書 |author=ヘイズ中村 |year=, 2014 |title=, ヴィジュアル版 天使と悪魔の事典|pages=, p. 147 |publisher=[[, 学研パブリッシング]] |, isbn=:4054060188}}</ref>。
[[中国]]の伝説にある[[鳳凰]]はフェニックスに似た存在だと考えられ中国の伝説にある鳳凰はフェニックスに似た存在だと考えられ<ref>[[#ビーダーマン,藤代ら訳 (2000)|ビーダーマン,藤代ら訳 (2000)]]</ref>、混同されることも多い([[鳳凰#フェニックスとの関係]]を参照)。なお、星座のPhoenixが[[ほうおう座]]と訳されるがこれは東西で訳語的に対応するものという意味で、誤認に基づいたものではない。、混同されることも多い。なお、星座のPhoenixがほうおう座と訳されるがこれは東西で訳語的に対応するものという意味で、誤認に基づいたものではない。
== 脚注 ==
== 参考文献 ==
* Wikipedia;[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9 フェニックス](最終閲覧日:22-04-03)** {{Cite book |和書 |last=アラン |first=, トニー |others=, 上原ゆうこ訳 |title=, 世界幻想動物百科 ヴィジュアル版 |publisher=[[, 原書房]] |date=, 2009-11 |origyear=, 2008 |, isbn=:978-4-562-04530-3 |chapter=, フェニックス |pages=, pp. 46-47 |ref=アラン,上原訳 (2009) }}** {{Cite book |和書 |last=ビーダーマン |first=, ハンス |others=[[藤代幸一]]監訳、[[宮本絢子]]他訳 |title=, 藤代幸一監訳、宮本絢子他訳 , 図説世界シンボル事典 |publisher=[[, 八坂書房]] |date=, 2000-11 |, isbn=:978-4-89694-463-1 |chapter=, フェニックス |pages=, pp. 362-363 |ref=ビーダーマン,藤代ら訳 (2000) }}** {{Cite book |和書 |author=松平俊久 |others=[[蔵持不三也]]監修 |title=, 蔵持不三也監修 , 図説ヨーロッパ怪物文化誌事典 |publisher=, 原書房 |date=, 2005-03 |chapter=, フェニクス |pages=, pp. 186-190 |, isbn=:978-4-562-03870-1 |ref=松平 (2005) }}** {{Cite book |和書 |last=ローズ |first=, キャロル |others=[[松村一男]]監訳 |title=, 松村一男監訳 , 世界の怪物・神獣事典 |publisher=, 原書房 |date=, 2004-12-07 |chapter=, フェニックス |, isbn=:978-4-562-03850-3 |pages=, pp. 358-359 |ref=ローズ,松村訳 (2004) }}** [https://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/yousei/190812/20190812039.html 亀井澄夫の妖精・妖怪世界の旅 - フェニックス(エジプト・ギリシャ・ペルーほか) 大阪日日新聞記事(2019年8月12日掲載)](リンク切れ:22-04-03)
== 関連項目 ==
[[Category:ギリシア神話]]
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