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2,950 バイト追加 、 2025年1月1日 (水)
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が挙げられる。
 
==== アルゴス殺し ====
アルゴスは、2つよりも多い目を持っている、ということ。半分ずつ交代で目が機能している、という点から、名前ではなくて性質で比較すると
 
* ヤヌス(ローマ神話):双頭の神で境界神。
* ニンギジッタ(シュメール神話):3つ頭の神で境界神(2つの頭は蛇)。
* ザッハーク(イラン神話):3つ頭の神で境界神(2つの頭は蛇)。人身御供を求める悪神。
* バロール(アイルランド神話):3つ目の神で、1つの目は「魔眼」であり、敵を倒す力を持つ。
 
という神々と類似性があるように思う。この群の神々は、'''ヤヌスのように境界神として機能するもの'''と、魔眼にも関連して'''「悪神」とされ殺されてしまうもの'''の、大きく2つに分かれるように感じる。アルゴスは後者だが、牢の「出入り口」のようなものを見張っている、と考えれば境界神の機能もあるといえる。
 
ヘルメースは
 
* 笛といった武器以外のアイテムや方法を用いて相手を倒す点
* なにがしかの女神の加護を受けてアルゴスを倒したのでは'''ない'''点
 
から、「'''祝融・共工型'''」の神話と考えて良いと思う。女神の加護は受けていないどころか、暗に'''へーラーに勝った'''、という意味を感じる。
 
 
また、アルゴスという名前は「'''火(ignis)'''」に関連する。火に関する巨人がイーオーを閉じ込めていた、という点は「'''岩戸神話'''」の類型と考える。
 
 
'''祝融・共工型神話と岩戸神話が組み合わさったエピソード'''といえようか。助ける側の英雄が'''テーセウス型'''ではなく、'''祝融型'''の英雄に置き換えられているように思う。そして、助けた英雄と助けられた娘との結婚譚も欠落している。
 
==== 太陽神との対立 ====
「太陽から火を盗む」という民間伝承はまま見られるが、ヘルメースは牛を盗む。ただし、意味としては「太陽の力(財産)」を盗むのだから「火を盗む」のと同じようなものかもしれない、と考える。次の項で述べるが、ヘルメースの古い時代のトーテムに「狼」が含まれるのであれば、「家畜を盗む神」であって妥当な性質といえる。
==== リュカーオーンとの関連性 ====
== 関連項目 ==
* [[アペ・コペン]]:ミャオ族の祖神。水神かつ風神。
* [[ウォフ・マナフ]]:イラン神話の知恵の神。
* [[ハヌマーン]]:息子神かつ叡智の神である点が共通している。
* [[ウォフ・マナフ]]:イラン神話の同じ神。
* [[プロメーテウス]]
* [[神鳥]]:「ヘルメースとアポローン」
* [[祝融]]
* [[天狗(中国)]]
{{DEFAULTSORT:へるめす}}
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