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鳴女'''ナキメ'''は、日本神話に登場する雉の女神。[[天若日子]]に射殺される。
 
富山県南砺市(旧福光町)高宮にある比賣神社、祭神は[[下光比売命|下照姫比賣]]は雉大明神とも呼ばれ、雉子は[[下光比売命|下照姫比賣]]の使者とされている<ref>比賣神社、境内内由緒書きより。</ref>。
== 私的解説 ==
[[阿遅鉏高日子根神]]は「鉏(すき)」がその名に含まれることから杉(古名は須々木(すすき))の木の化身と思われる。杉の木は[[須佐之男命]]のトーテムでもある。よって、[[高御産巣日神]]、[[須佐之男命]]、[[天若日子]]、[[阿遅鉏高日子根神]]はみな'''同じ神'''であり、[[天照大御神]]と対立する[[須佐之男命]]であることが分かる。[[天若日子]]の妻は[[下光比売命]]なので、[[天若日子]]が[[須佐之男命]]であれば、その妻の[[下光比売命]]は[[天照大御神]]と同じ神である、といえる。鳴女([[天照大御神]])が殺されて、[[下光比売命]]に再生されたようにも管理人には思える。鳴女がどのようにして[[下光比売命]]に再生されたのかは神話では描かれない。しかし、太陽はいったん死ぬ(地平線に沈むことを指す)としても、何もしなくても次の日には再生される(地平線から昇る)ものである。そうしてまた新たに、植物神である夫の[[須佐之男命]]と永遠に戦いあう運命にあるようにも思えるのである。
 
 
ローマ神話には[[ラールンダ]]という下位の女神がおり、口が禍して殺される。[[天照大御神]]と[[下光比売命]]が[[ラールンダ]]のように「罰を受ける女神」として暗喩されることは、彼らの地位を「低い女神」へと移行させる操作の手法であるようにも思う。[[天照大御神]]が[[天若日子]]の矢で簡単に殺されるようであれば、その地位は[[天若日子]]よりも「低い」と言わざるを得ないからである。
 
また、内容の類似性から、[[ラールンダ]]が鳴女のモデルである可能性があるように思う。
== 関連項目 ==
* [[天照大御神]]:鳴女の上位の女神であり、同じ女神といえる。
* [[下光比売命]]:鳴女と同じ女神といえる。
* [[ラールンダ]]:ローマ神話。おしゃべりが原因で殺された女神。「見猿、言わ猿、聞か猿」の原型と言えそうな神話。
** [[キジも鳴かずば]]:「見猿、言わ猿、聞か猿」の原型的な民間伝承。
== 私的注釈 ==
{{DEFAULTSORT:なきめ}}
[[category:日本神話]]
[[Category:逃走女神吊された女神]]
[[Category:雉]]

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