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840 バイト追加 、 2024年11月29日 (金) 23:28
=== 東国における八上比売 ===
静岡県磐田市見付にある矢奈比売神社の祭神は'''矢奈比売大神'''あるいは八野若日女命という。矢奈比売神社には、『「白羽の矢」が立った娘を生きたまま柩に入れて、'''8月10日'''の真夜中に見付天神へ供え、供えられた娘は、生贄として地響きと共に現れた怪神によって食い殺されるという恐ろしいしきたりがあった。これを破ると田畑が荒れ里が凶作に苦しむことになるため里人は泣く泣くこのしきたりを守っていた。 』という恐ろしい伝承がある。現在は『矢奈比売神社の祭神が遠江の総社である淡海國玉神社へ渡御する神事を中心とする祭で、旧暦'''8月10日'''直前の土曜・日曜に開催される。』という見付天神裸祭が行われている。直前の土曜・日曜に開催される。』という見付天神裸祭が行われている。矢奈比売が「白羽の矢」の娘に見立てられていることは明らかと思われる。矢奈比売を食い殺す怪物は猿の妖怪である。猿には農耕神、水神の性質があり、いわゆる「猿の嫁」の伝承は各地に見られる。「白羽の矢」の祭祀は「猿の嫁」の延長線上にあるといえる。「猿の嫁」の猿神は畑仕事を手伝う代わりに娘を嫁に求める。逆に娘を嫁にやらねば、虫害、干ばつなどの祟りを起こすと考えられたのだろう。そして、水神、農耕神の性質を持つ神としてまず考えられるのは、淡海國玉神社の主祭神である大国主命かもしれない。しかし、もう一柱候補がいるように思う。それは'''須波若御子神社'''の'''須波若神'''である。
== 出典・注釈 ==

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