=== ウズベキスタン ===
* '''[http://bellis.sakura.ne.jp/k/tegalog.cgi?postid=122 西瓜の種]''':ウズベキスタンの民話。助けたコウノトリが魔法の「西瓜の種」をもたらして報恩した、という民話。コウノトリが「河川女神の使い(あるいは化身)」と広く考えられていたとすれば、女神が恩寵を与えた神話が崩れたものといえようか。一番古い起源は、九天玄女が黄帝を助けて勝利に導いた、というアリアドネー的な神話であると考える。コウノトリが「西瓜の種」を運んでくる点は、ウリ科の植物に対する信仰(伏羲信仰)が女神信仰と組み合わさっていることを受け継いでいるのであろう。:ウズベキスタンの民話。助けたコウノトリが魔法の「西瓜の種」をもたらして報恩した、という民話。コウノトリが「河川女神の使い(あるいは化身)」と広く考えられていたとすれば、女神が恩寵を与えた神話が崩れたものといえようか。一番古い起源は、[[九天玄女]]が[[黄帝]]を助けて勝利に導いた、という[[アリアドネー]]的な神話であると考える。コウノトリが「西瓜の種」を運んでくる点は、ウリ科の植物に対する信仰([[伏羲]]信仰)が女神信仰と組み合わさっていることを受け継いでいるのであろう。
== 分類 ==
以前は本種およびその亜種''C. c. boyciana''(旧コウノトリの基亜種''C. c. ciconia''と亜種''C. c. boyciana''の間に亜種間雑種ができるため、亜種とする説もあった。)の和名が、[[コウノトリ]]とされていた<ref>小宮輝之 「コウノトリ科の分類<!-- コウノトリ''Ciconia ciconia'' -->」『世界の動物 分類と飼育8 (コウノトリ目・フラミンゴ目)』黒田長久・森岡弘之監修、東京動物園協会、1985年、48 - 58<!-- 55 -->頁。</ref>。DNA交雑法では別種''C. boyciana''とされた<ref>竹下信雄 「コウノトリ<!-- ''C. boyciana'' -->」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、180 - 181頁。</ref><!-- シュバシコウは旧コウノトリの基亜種''C. c. ciconia''の和名だが、学名は併記されていないものの本種にあたる種をヨーロッパコウノトリと記述している文献が複数ある(別名でシュバシコウと記述している文献もあり)としている -->。
以下の亜種の分類は、IOC World Bird List (v11.1)に従う<ref name="ioc" >[https://www.worldbirdnames.org/new/bow/storks/ Storks, frigatebirds, boobies, darters, cormorants], Gill, F & D Donsker (Eds). 2021. IOC World Bird List (v11.1). https://doi.org/10.14344/IOC.ML.11.1. (Accessed 03 May 2021)</ref>。
; ''Ciconia ciconia ciconia'' (Linnaeus, 1758) <!-- シュバシコウ -->
:ヨーロッパ・西アジア・中東・アフリカ北部および南部で繁殖する
== 人間との関係 ==
分布が非常に広く生息数も多いと考えられており、2016年の時点では絶滅のおそれは低いと考えられている<ref name="iucn" >BirdLife International. 2016. ''Ciconia ciconia''. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22697691A86248677. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22697691A86248677.en. Downloaded on 03 May 2021.</ref>。一部の地域では生息数が減少しているものの、2016年の時点では種全体としては生息数は増加傾向にあると考えられている<ref name="iucn" />。一方で湿原開発や河川改修・ダム建設・汲み上げなどによる生息地の破壊、干ばつや砂漠化・農薬の使用による獲物の減少、農薬や食肉類用の毒餌による中毒、狩猟、送電線との衝突死などによる影響が懸念されている<ref name="iucn" />。
日本では1964年に大阪市天王寺動物園が、初めて飼育下繁殖に成功した<ref>中川道朗・東政宏 「シュバシコウの繁殖」『世界の動物 分類と飼育8 (コウノトリ目・フラミンゴ目)』黒田長久・森岡弘之監修、東京動物園協会、1985年、65 - 68頁。</ref>。
== 関連項目 ==
* [[鸛]]
* [[ヒョウタン]]:ウリ科の植物は河川女神が人間の世界にもたらす特別なアイテムとされる。神の世界と人の世界の媒介となることもある。
== 参照 ==