ガロ・ローマ時代の宗教では、'''スメルトリオス'''(Smertrios)または'''スメルトリウス'''(Smertrius)はガリアとノリクム<ref>現代のオーストリアとスロベニアの領域に位置したケルト人の王国。</ref>で崇拝された軍神であった<ref>Nicole Jufer & Thierry Luginbühl. 2001. ''Les dieux gaulois : répertoire des noms de divinités celtiques connus par l'épigraphie, les textes antiques et la toponymie.'' Editions Errance, Paris.</ref>。ローマ時代にはマールスと同一視されていた。彼の名前は女神[[ロスメルタ]]と同じ語源を持ち、「供給者」または「提供者」を意味すると思われ、真の名前というよりはむしろ肩書きといえる。'''スメルトゥリタヌス'''(Smertulitanus)は、同じ神の異名かもしれない。
スメルトリウスは、パリで発見された「船乗りの柱」に描かれたガリアの神々の一柱である。スメルトリウスは、パリで発見された「船乗りの柱」に描かれたガリアの神々の一柱である。ここでは、筋骨隆々の髭面の男が、目の前に立ちはだかる蛇に立ち向かっている姿が描かれている。